EU銀行資本増強策に「深刻な問題」-IIF専務理事がG20に書簡

銀行業界を代表する国際金融協会 (IIF)は2日、欧州連合(EU)の銀行資本増強計画には経済成長 を損ね一部諸国の借り入れを困難にする「深刻な問題」があると指摘し た。

IIFのダラーラ専務理事はフランスのカンヌで3日から首脳会議 を開催する20カ国・地域(G20)に宛てた書簡で、欧州の銀行への信頼 感を回復させる「明らかな必要性」があると強調。ところがEUが戦略 の中心とする資本の積み増し要請には欠陥があり、「かなりのコスト」 を伴うとの見解を示した。

EUが合意した内容には、銀行が保有するソブリン債の評価額を引 き下げた上で中核的自己資本比率の最低基準を2012年6月30日までに 9%とすることが盛り込まれている。同基準を満たさない銀行は配当支 払いやボーナス支給で制約を受ける。

ダラーラ専務理事は資本調達コストについて、銀行が「法外だ」と 判断する公算が大きく、資本増強よりもむしろリスク資産の売却や融資 の削減を急ぐ恐れがあると説明。そうなれば欧州の周辺国の資本市場へ のアクセスがますます困難になるとの見方を示した。

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