日銀は介入資金吸収せず、当座預金残高は4月19日以来の高水準に

日本銀行は為替の円売り・ドル買 い介入で市場に放出された円資金を吸収せず、放置する方針だ。関係 者への取材で2日明らかになった。この結果、同日の日銀当座預金残 高は前日を大きく上回る約37兆円と4月19日以来の高水準となる見 込みだ。

政府・日銀が先月31日に外国為替市場で実施した円売り・ドル買 い介入額は、過去最大の8兆円規模に達したもようだ。日銀が公表し た2日の当座預金残高予想で、31日の介入額が反映される「財政等要 因」に関して介入前の市場予想と比較した上振れ見込み額から推計さ れる。

日銀は前月27日の金融政策決定会合で資産買い入れ等基金を「50 兆円」から「55兆円」に拡大することを決定した。しかし、円ドル相 場は31日早朝の海外市場で一時1ドル=75円35銭と戦後最高値を更 新。政府・日銀は同日、円売り・ドル買い介入を実施した。これを受 けて円ドル相場は75円50銭付近から一時79円50銭まで4円ほど急 落。2日午前は78円台前半で取引されている。

ギリシャのパパンドレウ首相が同国支援策の受け入れに関する国 民投票を実施すると発表したことから、欧米の株式市場は欧州ソブリ ン問題の先行き不透明感の増大から急落。2日午前の日経平均株価は 前日比170円32銭(1.9%)安の8665円20銭と大幅下落した。白井 さゆり審議委員は同日午前の講演で「当面、国際金融市場では緊張感 の強い状況が続くと見ておいた方がよい」と述べた。

--取材協力:船曳三郎  Editor: Norihiko Kosaka, Hitoshi Sugimoto

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