米量的緩和第3弾、インフレ鈍化なら可能性高い-クレディS白川氏

クレディ・スイス証券の白川浩道 チーフエコノミストは、米国で足元のインフレ率の上昇が鈍化すれば、 米連邦準備制度理事会(FRB)は来年にかけて量的緩和第3弾を実 施するとの見方を示した。

白川氏は1日のインタビューで、現時点ではFRBが量的緩和第 3弾を実施する条件は整っていないとしながらも、「インフレ率が鈍化 すれば、2-3カ月先の方向性としては、可能性が高い」と述べた。

9月の米生産者物価指数(食品・エネルギーを除くコアPPI) は前月比0.2%上昇、前年比2.5%上昇となった。また、9月の消費者 物価指数(食品・エネルギーを除くコアCPI)は前月比0.1%上昇、 前年比2.0%上昇だった。

一方、1、2日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC) に関して、「失業率を目標にした低金利政策の時間軸効果の補強を議論 する可能性がある」とみている。

米長期金利については、「半年間は2%から2.4%ないしは2.5% 程度のレンジで推移し、その後は低下方向ではないか」と予想。欧州 景気の悪化に加えて、米国内で設備投資が伸び悩み、銀行貸し出し需 要が低迷すれば、国債投資に回り、金利が低下すると解説。「今後2年 間に低下し、1.5%程度で底を付ける」と話した。

円・ドル相場は10月31日に一時1ドル=75円35銭の戦後最高 値を記録。政府・日本銀行は同日、昨秋以降で4度目とみられる円売 り・ドル買い介入を実施した。白川氏は、米金利の低下基調が続けば、 為替介入にもかかわらず、円高・ドル安圧力は継続すると指摘。「ドル 高方向に転換するイメージはない。介入資金で米短期証券(TB)を 買えば、米国の金利低下要因となり、円高は止まらない」と語った。

白川氏は慶応大学卒業後、1983年に日銀入行。金融研究所エコノ ミスト、国際局調査役、金融市場局調査役、経済協力開発機構(OE CD)エコノミストを歴任。99年にUBS証券入社。2006年4月から クレディ・スイス証でチーフエコノミスト兼経済調査部長を務める。

--取材協力:ANDY SHARP Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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