IMF:加盟国向けに6カ月の信用枠設定も、危機対応で-関係者

欧州の債務危機が世界の金融市 場を揺るがす中、国際通貨基金(IMF)は悪影響を受ける恐れのあ る加盟国向けに6カ月間の信用枠を設定する可能性がある。20カ国・ 地域(G20)とIMFの当局者が明らかにした。

関係者によれば、信用枠はIMF加盟国の出資割当額(クオータ) の5倍を上限とし、比較的小さな国に最も適したものになるという。 こうした方針は未公表だとして3人の関係者が匿名を条件に述べたと ころによれば、フランスのカンヌで3、4両日開催されるG20首脳会 議で、欧州各国が他国に金融支援を求め、この信用枠設定が支持され る可能性が高い。

欧州の債務危機がギリシャ以外に拡大する恐れがあるが、この与 信枠設定がIMFの流動性拡大を狙った一連の手段に加わることにな りそうだ。カナダのウォータールー大学で政治学を教えるベッサマ・ モマミ教授は、これがスペインなどのより大きな経済規模を持つ国を 支援する国際的なパッケージの一部として活用され得ると指摘。IM Fが参加すれば、債権国も安心するという。

同教授は、「債権国の大半にとって最大の懸念は誰が監視して いるのかということだ」と述べ、「ある意味でG20前にロシアや中国、 ペルシャ湾岸諸国など債権国が必要としているのは、IMFは放任し ないということを示す一種の信頼醸成の措置だ」との見方を示した。

IMFとその政策を専門とするモマミ教授は、エジプトやチュニ ジアといった小国が短期的な資金需要を満たすためにもこうした信用 枠が利用される公算があるとも説明した。

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