白井日銀委員:欧州問題深刻化の可能性ゼロでない-さらに円高も

日本銀行の白井さゆり審議委員は 2日午後、甲府市内で会見し、欧州のソブリン問題が一段と深刻化す る可能性は「ゼロではない」とした上で、仮にそうなった場合、投資 家のリスク回避姿勢が強まり、世界的に株価が下落する可能性がある ほか、「外国為替市場で相対的に安全通貨とみなされる円が買われる 可能性がある」と述べた。

白井委員は「金融市場は非常に不安定化している」と言明。円高 が「マインドや実体経済に与える影響を非常に注視している」と述べ た。また、日銀が先月27日に追加緩和に踏み切ったことで、景気の上 振れ、下振れのリスクは「今のところバランスが取れている」としな がらも、欧州問題をめぐる不確実性が大きいことから、「あえて言え ば、下振れリスクの方が強い」と語った。

ギリシャのパパンドレウ首相が同国支援策の受け入れに関する国 民投票を実施すると発表したことから、日米欧の株式市場は欧州ソブ リン問題の先行き不透明感の増大から急落した。

2日の日経平均株価は前日比195円10銭(2.21%)安の8640円 42銭と大幅下落した。白井委員は同日午前の講演で「当面、国際金融 市場では緊張感の強い状況が続くと見ておいた方がよい」と述べた。 日銀が外貨建て資産を購入すべきだという主張が一部にあることにつ いて、白井委員は金融政策運営の「具体的な手段についてはコメント を控える」と語った。

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