美術品競売市場の低迷、鮮明に-ドガのバレリーナ像に買い手付かず

米ニューヨーク市のクリスティー ズ・インターナショナルで開かれている大規模オークションで、フラン スの彫刻家、エドガー・ドガ(1834-1917)作の10代のバレリーナ を題材にした彫刻が、経済・金融の混乱に伴う美術品市場低迷の最初の 顕著な犠牲となった。

この作品の落札価格は2500万-3500万ドル(約27億3000万円) と予想されていたが、応札者はただ1人で、その後この応札も取り下げ られた。

ドガの彫刻作品「Petite danseuse de quatorze ans」は、 1日夜開かれたクリスティーズの印象派・近代美術品オークションの前 半に出品された。美術関連の情報を提供するアートネット・ドット・コ ムによると、サザビーズが2000年にロンドンで開催したオークション での落札価格は770万ポンド(現在のレートで約9億6000万円)だっ た。ドガ没後のこの彫刻家のブロンズ像の最高額は09年2月に記録し た1330万ポンド。

アッパー・イーストサイドの画廊でドガの作品を展示しているバー バラ・マセス氏は予想価格について「楽観的な見方に基づく場合が多く ますます世界市場が基準になっている」と指摘した。

02年に死去した米ユニバーサル・スタジオのルー・ワッサーマン 元社長とエディー氏夫妻のコレクションの一部である7作品にもあまり 関心が集まらなかった。

ワッサーマン氏が所蔵していた仏画家アンリ・マチス(1869- 1954)作の椅子に座り紫色のガウンをまとった女性を描いた絵画にも 買い手が付かなかった。この作品は400万-600万ドルでの落札が予 想されていた。

(カザキナ氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・娯楽部門の記 者です。この記事の内容は同氏自身の見解です)

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