【個別銘柄】輸出、コマツ、DeNA、菱ガス化、東レ、野村、大京

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出や金融株:トヨタ自動車(7203)が前日比3.5%安の2505円、 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2.3%安の334円、 第一生命保険(8750)が5.2%安の8万3600円など。ギリシャのパパ ンドレウ内閣は2日、欧州連合(EU)がまとめた同国支援策の受け 入れの是非を問う国民投票の実施を閣議決定。ギリシャ支援策の実効 性に対する懸念から世界景気、金融システムへの不透明感が強まった。 東証1部33業種の下落率上位にはその他金融や保険、証券・商品先物、 輸送用機器、機械が入った。

コマツ(6301):5%安の1843円。野村証券では、同社へのヒア リングの結果、10月の中国・油圧シャベル販売台数(6トン以上)は 前年同月比57%減と7-9月の41%減、9月の48%減から減少率が 拡大したもようと指摘した。中国向けを中心とした建機需要の先行き が不安視された。

ディー・エヌ・エー(2432):3.1%安の2640円で、東証1部の売 買代金首位。岡三証券では、10-12月以降は人気が期待できるタイト ル投入が予定されるが、タイトル同士の競合が生じる可能性があるな どとし、1日付で業績予想を下方修正した。株価指標面で評価余地が 乏しく、投資判断を「強気」から「中立」へ変更。コスモ証券やいち よし経済研究所でも同日付でレーティングを引き下げた。

ホンダ(7267):4.2%安の2304円。タイ洪水による影響から北米 の四輪車工場に続き、ブラジルなど世界各地の工場で生産調整に踏み 切ると2日付の日本経済新聞朝刊が報道。フィリピンの工場では、操 業を休止するという。

三菱ガス化学(4182):6.8%安の463円で、東証1部の下落率2 位。2012年3月期の連結営業利益予想を210億円から前期比40%減の 140億円へ下方修正する、ときょう午後2時に発表。国内外で需要が 弱含んでいるほか、円高や原料高から化学品のマージンが悪化してい るためという。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均値は 230億で、市場予想から大きく下振れた。

東レ(3402):2.9%高の566円。4-9月期の連結営業利益は前 年同期比49%増の634億円と、事前計画の600億円を上回った。野村 証券では、据え置いた12年3月通期の営業利益予想1200億円はコン センサスで、決算はサプライズなしとしながらも、減額修正が相次ぐ 化学・繊維セクター内では相対的に安定感が強い印象、とした。

日立ビジネスソリューション(4738):23%高の859円で、東証1 部の上昇率首位。日立ソリューソンズ(東京・品川)は1日、同社を 株式交換で完全子会社化すると発表。株式交換は12年3月2日付で、 日立ビジ1株に1010円の割合で金銭を交付することから、さや寄せの 動きとなった。日立ビジ株は12年2月28日付で上場廃止となる。

三菱商事(8058):3.2%安の1550円。大和証券キャピタル・マー ケッツでは、資源価格前提を引き下げたことで、12年3月期以降の業 績予想を下方修正した。13年3月期純利益は、3年ぶりの減益を予想。

日立製作所(6501):2.4%安の416円。4-9月期の連結営業利 益は前年同期比22%減の1706億円だった。コンポーネント・デバイ ス部門や高機能材料部門、電力システム部門などが東日本大震災や円 高の影響から減益となったことが響いた。前期比10%減の4000億円 で据え置いた12年3月通期計画に対する進ちょく率は43%にとどま り、先行きを慎重に見る売りに押された。

野村ホールディングス(8604):4.1%安の282円。7-9月期の 連結純損益は461億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)だった。赤 字転落は10四半期ぶり。欧州債務問題による株式市場の低迷や円高の 影響を受け、トレーディングや投資銀行業務が低迷した。総額12億ド ル(約940億円)のコスト削減計画も併せて発表したが、メリルリン チ日本証券では、トレーディングを軸とした収益力向上を求めなけれ ば、さらなる収益向上は困難と予想した。

大京(8840):3.6%高の144円。12年3月期の連結純利益予想を 従来の115億円から前期比2.1倍の205億円へ78%引き上げた。震災 の影響が想定より軽微で、不動産開発事業の主力であるマンション販 売で、一部物件の引き渡しが前倒しで実施できることなども寄与する。

スカパーJSATホールディングス(9412):13%高の4万4250 円。同社が手掛ける3放送サービス合計の10月純増数は5580件で、 10月単月では2006年以来の純増となったときょう午後1時30分に発 表。足元の堅調な事業環境を好感する買いが膨らんだ。

曙ブレーキ工業(7238):11%安の345円。4-9月期の連結営業 利益は前年同期比79%減の17億4700万円だった。震災による受注減 少や震災対応による固定費増加などが響いた。東証1部値下がり率1 位。

東京電力(9501):2.6%安の302円。福島第1原子力発電所2号 機の原子炉格納容器ガス管理システムから1日採取した放出ガスを分 析した結果、短半減期核種(キセノン133、135)の検出の可能性があ ることが判明し、核分裂反応が発生している可能性が否定できないと 2日未明に発表。経済産業省原子力安全・保安院は、原子炉の状態は 安定し、燃料が再溶融する恐れは低いとみていると共同通信が同日朝 に報じたものの、事故収束の長期化を懸念する売りが先行した。

レンゴー(3941):2.9%高の563円。大和証券キャピタル・マー ケッツでは、12年3月期業績の会社計画の達成は困難としながらも、 製品値上げで来期は一転、大幅増益が予想されると分析。株価純資産 倍率(PBR)などの面で株価は割安と指摘した。また、野村証券で は投資判断「買い」を継続。12年1-3月ごろから段ボール製品の値 上げが浸透するとみて、13年3月期の業績回復を予想している。

ノーリツ(5943):2.9%高の1441円。ドイツ証券では、会社側が 11年12月期の業績予想を下方修正したのは市場予測を楽観し過ぎた だけで、業績改善の方向性に変化はないとし、投資判断「買い」を継 続した。

キッツ(6498):4.7%安の305円。大和証券キャピタル・マーケ ッツでは1日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」 に引き下げた。海外市場への拡販はポジティブに評価するものの、収 益への寄与は小さいと指摘。12年3月期の会社計画が減益予想に転じ た点や、予想PERに割安感がない点を格下げ理由とした。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):4%高の 1528円。8月に欧米で発売した大型タイトルの販売やスマートフォン、 SNSなど成長分野向けコンテンツの課金収入が伸びたほか、アミュ ーズメント施設運営の効率化も進み、4-9月期の連結営業利益は前 年同期比28%増の73億円と、従来計画の35億円を上回ったもようと きょう午後1時に発表した。

出光興産(5019):1.4%高の7470円。12年3月期の連結営業利 益予想を従来の1210億円から1280億円へ5.8%増額修正した。製品 マージンの拡大や精製用燃料費の減少などが要因。ブルームバーグが まとめたアナリスト予想の平均値は1256億円。また、徳山製油所の原 油処理機能を14年3月に停止する。シティグループ証券では、製油所 停止の早期公表や業績予想の上方修正はポジティブ、と評価した。

常磐興産(9675):14%高の90円。「スパリゾートハワイアンズ」 の震災復旧資金100億円を調達するため、複数の銀行団と交渉してい るほか、復興支援ファンドからの出資も募る方針であることが明らか になり、施設復旧への動きが加速するとみられた。同社の秋田龍生取 締役によると、10日の取締役会で正式決定するという。

スカイマーク(9204):2.6%安の1082円。日本空港ビルデング (9706)は1日、スカイマクに対し国内線旅客取扱施設利用料代行徴 収・納入義務の存在確認を求める訴えを東京地方裁判所に起こした。 東京国際空港(羽田)旅客ターミナルの旅客共用施設に関しては、同 施設利用料を旅客者が負担しているが、スカイマクは9月から同利用 料の代行徴収、日空ビルへの納入を拒絶。日空ビルは、未納入利用料 (1億1510万円)や遅延損害金の支払いをスカイマクに求めた。

エムティーアイ(9438):4.3%安の9万6500円。スマートフォン (多機能携帯電話)向けサービスに積極投資を行うことによる人員増 強や開発費の増加から、12年9月期の連結営業利益は前期比27%減の 27 億円を見込む。野村証券では、会社側の減益計画はネガティブと指 摘。また、発行済株式総数の3.7%に当たる5000株を上限に自社株買 いの実施を発表したが、株価の下支え効果は限られた。

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