ギリシャ首相は国民投票を推し進める、後戻りしない-政府報道官

ギリシャ政府のトルカス報道官は 1日、欧州連合(EU)がまとめた同国支援策の受け入れの是非を問 う国民投票を政府は推し進める意向であり、パパンドレウ首相は週内 に行われる議会の信任投票を乗り切るだろうと述べた。

同報道官によると、パパンドレウ首相は現在、国民投票および信 任投票について閣僚と協議している。ギリシャ紙プロト・テーマは、 ロベルドス保健・社会福祉相を含む3人の閣僚が首相に国民投票の計 画撤回を求める予定だと、情報源を明示せずに報じていた。

トルカス報道官は、「われわれは国家を救うために必要なあらゆる 事から後戻りしておらず、現在もそうだ」と国営ERT3テレビのイ ンタビューで発言。「首相が議員らに前日語ったように、これがわれわ れの進め方であり、次のステップはそうなる」と付け加えた。

国民投票を実施する方針を決定した後、与党議員らの造反により パパンドレウ首相の求心力は低下。与党・全ギリシャ社会主義運動(P ASOK)のミレナ・アポストラキ議員は離党の意向を示した。離党 後のPASOKの議席数は全300議席中152議席となる。

ギリシャ国営のアテネ通信社(ANA)によると、さらに4人の 議員が離党を踏みとどまったものの、国民投票計画を批判。PASO Kの6議員がパパンドレウ首相に共同書簡を送付して辞任を要求した という。また一部議員は挙国一致内閣の樹立を求めた。

株価下落、ユーロ安

欧州政策当局者ばかりかギリシャの議員らにとっても予想外だっ た国民投票で支援策の受け入れが否決された場合、ギリシャが無秩序 なデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念から、世界 の株価指数は下落。ユーロは下げ、イタリア国債は急落した。

ギリシャのマノス元財務相は1日、アイルランドのRTE放送と のインタビューで、「パパンドレウ首相に従って国民投票へと突き進め ば行き着く先はデフォルトで、デフォルトはわれわれをユーロ離脱へ と導くだろう」と語った。同氏は、国民投票により国際通貨基金(I MF)とEUによるギリシャ第1次支援の次回融資が危うくなったと 指摘した。

PASOKの有力議員、バッソ・パパンドレウ氏はギリシャ大統 領に対し、挙国一致内閣樹立を進めるよう求めた。

投資家は、国民投票での支援策否決がデフォルトの引き金となり、 債務の回収率が現在合意されている水準を下回るのではないかと懸念 している。

格付け会社フィッチ・レーティングスは1日、EUとIMFによ る支援策が国民投票で否決されれば、「強制的かつ無秩序なデフォルト を招くリスクが高まり」、ギリシャのユーロ離脱の公算が大きくなると の見解を示した。

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