米国債:続伸、ギリシャ国民投票計画でデフォルト懸念が再燃

米国債相場は続伸。ギリシャに 対するデフォルト(債務不履行)懸念が再燃し、欧州の救済策が崩壊 するとの懸念から安全性の高い米国債が買いを集めた。

米国債は3日続伸。ギリシャのパパンドレウ首相が国民投票と 議会の信任投票の実施を求めたことから、ユーロ圏債務危機の解決策 にとって脅威となっている。この日は世界的に株価が下落し、米国債 のほかドイツ債や英国債も上昇した。世界の経済成長が減速している との兆候が示されたのが背景だ。この日から2日間の予定で米連邦公 開市場委員会(FOMC)が始まった。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレ ーディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は、「非常に 荒々しい、不安定な動向だ。しかし何が起きても、欧州からの発言は リスク市場への投資を考えている投資家を非常に神経質にする」と述 べ、「さまざまな内容の発言が伝えられているが、ユーロ圏の解決策 が明確に修正されるようには見受けられない。従って米国債が買いを 集めている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後2時49分現在、30年債利回りは前日比16ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.97%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格はこの日、3 11/32上げて 115 9/32。30年債利回りは前日25bp低下し、終値ベースとし ては2009年3月以来で最も下げた。

10年債利回りは15bp下げて1.96%。2年債利回りは1bp 低下して0.23%となっている。

2年債と30年債の利回り格差は3日連続で縮小し、この日は 274bpとなった。

国民投票計画の阻止

欧州指導者はギリシャに対し、5日前に決定した包括的支援策の 条件を固守するよう迫り、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミッ ト)を前にギリシャのパパンドレウ首相が明らかにした国民投票計画 の阻止に努めた。

ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は1日、ギリ シャ問題で緊急会談し、先週ブリュッセルで議論した対策パッケ ージの実施を欧州各国に呼びかけた。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニ オン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファ ー・サリバン氏は「ギリシャをめぐる状況が当初考えられていたほど 抑制されていないことを示唆している」と述べた。「無秩序にギリシ ャがデフォルトした場合、世界の金融市場は大混乱に陥るだろう」と 続けた。

スワップスプレッド

2年物の金利スワップスプレッドは35bpに拡大し、年初来か らの平均値24bpを上回った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏 (ニューヨーク在勤)は、「心理的にスワップスプレッドは、ユーロ 圏債務危機全体の信用問題を前面に押し出した」と指摘した。

原題:Treasuries Rise as Call for Greece

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