ギリシャ国民投票の「ギャンブル」、ユーロ圏は仰天-収束さらに遠のく

5日前にやっと取りまとめられ た救済策について国民投票を実施しようというギリシャの「ギャンブ ル」に、ユーロ圏諸国は不意を突かれた。債務危機の収束にまた障害 が増えた。

ドイツの与党キリスト教民主同盟(CDU)のノルベルト・バー セル議員は電話で、ギリシャの発表について「出し抜けだった。驚き だ。極めて危険だ」と述べた。「最悪の場合に失われるものは巨大だ。 ギリシャ国民がどう反応するかは分からない。不確定要素がまた一つ 増えた」と語った。

フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相はギリシャの 国民投票について電話で話し合うと、仏大統領府が明らかにしている。 仏紙ルモンドはサルコジ大統領がギリシャの計画に困惑していると、 同大統領の側近の話を基に報じた。

ギリシャでは相次ぐ財政緊縮策が社会不安につながっている中、 パパンドレウ首相と政権の支持率は急落。首相は10月31日に、議 会で信任投票を行う計画を発表した。採決は11月4日。国民投票は 欧州の救済合意の詳細が固まってから実施する公算だが、欧州連合 (EU)はギリシャの意向についてあらかじめ知らされてはいなかっ たと、EU当局者が1日に述べた。

ドイツ財務省はギリシャの国民投票について「ドイツ政府は公式 の情報を何も得ていない」との声明を出した。第2次ギリシャ救済を 2011年末までに完成させるのがEUの目標であることに変わりはな く、作業は鋭意進められていると説明した。

メルケル首相率いる連立政権の一翼を担う自由民主党(FDP) の予算担当スポークスマン、オットー・フリッケ氏は電話で、ギリシ ャ国民がパパンドレウ首相を支持する必要を認めないなら状況は全く 違ってくるとして、同首相が「過半数を得られなければ、第2次救済 はない。自発的ヘアカットもない」と述べた。

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