31日の為替介入、過去最大8兆円規模か-日銀当座預金が上振れ(1)

政府・日本銀行が先月31日に外国 為替市場で実施した円売り・ドル買い介入額は、過去最大の8兆円規 模に達したもようだ。日銀が公表した2日の当座預金残高予想で、31 日の介入額が反映される「財政等要因」が介入前の市場予想と比較し た上振れ見込み額から推計される。

日銀が1日午後6時1分に公表した2日の当座預金増減要因と金 融調節(予想)によると、31日の為替介入が決済される財政等要因は 7兆6800億円程度の資金余剰となる見込み。東京短資による介入実施 前の予想は3000億円程度の資金不足だった。介入資金の決済は2営業 日後に行われる。

東短リサーチの高橋雄一上席研究員は、「8兆円程度の介入だった ことが予想される。日銀はしばらく当座預金を高水準で維持し、短期 金融市場に潤沢な資金を残すだろう」と話した。

31日早朝の海外市場で円が今月に入り5度目の戦後最高値を更 新した中、政府・日銀は同日午前、8月4日以来となる円売り介入を 実施。これを受けて円は一時79円53銭と4円近くも急落した。安住 淳財務相は介入発表時の会見で、円相場が「わが国の実体経済を何ら 反映せず、一方的に投機的動きが続いていた」とし、「納得のいくまで 介入する」との方針を強調した。

財務省の統計によると、8月(7月28日-8月29日)の為替介 入額は4兆5129億円。政府・日銀が円売り・ドル買い介入の実施を発 表したのは8月は4日のみで、1日の介入額としては過去最大。先月 31日の推計の介入額はこれを上回る規模となる。同省は今月8日まで に7-9月の日次ベース分、30日に11月(10月28日-11月28日) の月次ベース分の介入額の公表を予定している。

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