米ハーバード大卒の元ヘッジファンド社員、数学博物館を開館へ-NY

熱心な数学マニアのグレン・ホイ ットニー氏は、数学という分野を称賛する博物館がない文化的景観が気 になっていた。

そこで、アルゴリズムの専門家兼マネジャーとして勤務していたル ネッサンス・テクノロジーズを退社し、民間非営利団体(NPO)「数 学博物館」(MoMath)を創設した。ルネッサンスは、ジム・シモ ンズ氏が創業したヘッジファンド運営会社。

今年、米ニューヨーク市マンハッタンの東26丁目で1万9000平 方フィートのスペースを見つけ、2012年の開館を計画している。

「人々に数学の美しさや興奮、驚きに触れる機会を持ってほしかっ たので、この博物館を開館することにした」。建設中のほとんど何もな い空間でホイットニー氏(42)はこう語る。

MoMathでは、計算尺などの物品は展示されない。論理的パズ ルのほか、ルービックキューブなどのゲーム、弦でできた曲がった籠の 中にいるような錯覚を引き起こす赤い糸状の物で作られた彫刻などを通 じて、全ての年齢層の来館者に数学を体験する機会を提供する予定だ。

博物館のエグゼクティブディレクターであるホイットニー氏は特に 小学4年生から8年生(日本の中学2年生に相当)の子供をターゲット にしているが、子供たちの親やヘッジファンド業界の仲間にも立ち寄っ てもらい寄付してくれることも望んでいる。

ホイットニー氏は「人々が数学について認識し、社会でより良い役 割を果たすよう数学博物館のような施設が必要だ。予算や宝くじについ て理解するということでもいい」と指摘。「私は、宝くじは数学を知ら ない人々に課される税金だと思っている。人々はそのリスクについて理 解する必要がある」と述べた。

グーグルも支援

ホイットニー氏は米グーグルのほか、アルフレッド・P・スローン 財団、シモンズ氏が創設した慈善団体など300カ所から約2200万ドル (約17億2000万円)の資金を集めた。

ニュージャージー州ラーウェイ出身で近くのリンデンで育った。10 代の初めに両親の勧めでオハイオ州立大学の数学キャンプに参加したの がきっかけで数学に夢中になった。

ハーバード大学で数学を専攻後、カリフォルニア大学ロサンゼルス 校で博士号を取得。ルネッサンス入社前はミシガン大学で教壇に立った 経験もある。

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