欧州株:続落、救済基金の詳細待ちに焦り-月間では約2年ぶり大幅高

31日の欧州株式相場は続落。 ストックス欧州600指数は月間ベースで2009年7月以来の大幅高 となったものの、この日の下げで値上がり幅を縮めた。ユーロ圏首脳 は先週、域内救済基金の実質拡大で合意したものの、具体策で詳細な 説明が待たれており、一部投資家は依然として株式購入に消極的だ。

デンマークの風力タービンメーカー、ベスタス・ウィンド・シス テムズが急落。ドイツの新工場での生産拡大が遅れ、売上高と利益率 見通しを引き下げたことが嫌気された。英銀HSBCホールディング スを中心に銀行株も下げた。英・オーストラリア系リオ・ティントを はじめとする資源株も値下がりが目立った。

ストックス欧州600指数は前週末比2.2%安の243.48で終了。 月間上昇率は7.7%となった。27日未明に欧州金融安定ファシリテ ィー(EFSF)の実効力拡大で欧州首脳らが合意したことで、同日 は3.6%上げたが、その翌日の28日は0.2%下げた。先週は4.2% 値上がりし、週ベースで5週連続高を記録した。

バークレイズ・ウェルスの投資戦略部門グローバル責任者、ケビ ン・ガーディナー氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョン に対し、「詳細の多くを欠いたままで、進展もいらいらするほど遅い」 と指摘。「ただ、銀行システムへの金融支援に必要な決意は示された。 市場では激しい値動きが続くだろう」と述べた。

欧州首脳の合意から1週間後の11月3、4両日、フランスのカ ンヌでは20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開催される。 ユーロ圏は既に、中国の支援や国際通貨基金(IMF)の協力を求め る姿勢を示している。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下げた。ベ スタスは24%下落の84.35デンマーク・クローネとなり、02年以 来の大幅安。HSBCは3.6%下げ544.9ペンス。リオ・ティント は6.5%安の3385ペンスで終了。