英銀バークレイズ:7-9月増益-国内個人向け銀行が投資銀補う

資産規模で英銀2位バークレ イズの7-9月(第3四半期)決算は、調整後の税引き前利益が前年 同期から約5%増え、アナリスト予想を上回った。国内の個人向け銀 行部門が好調だったほか、欧州ソブリン債危機を受けた投資銀行収入 の落ち込みも同業他社に比べ小幅だった。

31日の同行発表によると、債務評価調整(DVA)の影響を除 いた税引き前利益は13億4000万ポンド(約1690億円)と、前年 同期の12億7000万ポンドを上回った。ブルームバーグ・ニュース がまとめたアナリスト10人の予想中央値は12億4000万ポンドだ った。

投資銀行部門バークレイズ・キャピタルの収入は15%減の22 億5000万ポンド。

ロバート・ダイアモンド最高経営責任者(CEO)は報道関係者 との電話会議で、「相当大きな困難と不確実性の期間だった」と述べ た。それでも1部門を除き全ての事業で業績が前四半期や前年同期を 上回ったという。投資銀行部門が例外となったのは「驚きではない」 と同CEOは述べた。

欧州ソブリン債危機はトレーディングや引き受け業務に打撃を与 え、ドイツ銀行の証券部門の税引き前利益は第3四半期に94%減、 スイスのUBSは投資銀行部門の収入が31%減少した。

ハーグリーブズ・ランズダウンのロンドン在勤の株式責任者、リ チャード・ハンター氏は「バークレイズは事業の多様性がうまく機能 し、一部部門が弱い事業を補った」と指摘した。

収入も増加

バークレイズの第3四半期収入は98億8000万ポンドと、前年 同期の62億9000万ポンドから増加。

国内の個人向け銀行事業の税引き前利益は2倍以上に増えた。欧 州のリテール(小口金融)部門も黒字に転換した。

バークレイズは発表資料で、「資本市場では10月も厳しい環境 が続いたものの、ユーロ圏首脳の先週の発表以降、幾分の改善が見ら れた」と説明した。リテール、法人、富裕層向け事業の実績はほぼ1 -9月並みのペースだという。

同行はまた、事業に必要な資本を生み出しているため新たな株主 資本の調達は必要ないと説明した。発表によると、狭義の中核的自己 資本であるコアTier1比率は第3四半期に11%を維持した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE