豪中銀の利下げ観測揺らぐ、国債利回りの上昇で-クレジット市場

債券投資家の間では、オーストラ リア準備銀行(中央銀行)が先進諸国で最も高い政策金利の引き下げ に踏み切るとの見方がここに来て揺らいでいる。欧州債務危機への動 きが進展したことに伴い、豪国債は今年最大規模の売りを浴びた。

3年物の豪国債利回りは、10月7日-28日に35ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇。3週間ベースでは昨年12月以来の 上昇幅で、8月4日以降初めて4%を超えた。米3年債に対する利回 り上乗せ幅(スプレッド)は今月に入って19bp拡大して3.4ポイン トと、4月以来の大きさとなっている。

豪中銀のスティーブンス総裁が2年7カ月ぶりに利下げを決める との予想は先週後退した。同国の7-9月(第3四半期)のコア消費 者物価指数(CPI)上昇率が14年ぶりの低水準となったものの、欧 州首脳が高債務国を支援する救済基金の規模拡大で合意し、世界的な 金融危機が収束へ向かうとの楽観的な見方に打ち消された。金利先物 取引に基づくと、豪中銀が11月1日の金融政策決定会合で現行4.75% の政策金利の引き下げを決める確率は84%と、先週26日時点の100% から低下している。

コモンウェルス銀行の債券調査責任者、アダム・ ドナルドソン氏 は「金融緩和への扉は開かれているが、今回の会合ではその選択肢を 選ばないだろう」と予想。ただ、利下げを決めないとしても、「当局が 今後緩和に動かないと断言するのはあまりに時期尚早かもしれない」 と語った。

コモンウェルス銀は豪州の大手4行の中で唯一、金利据え置きを 予想。ウエストパック銀行とナショナル・オーストラリア銀行(NA B)、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)はいずれも

4.5%への利下げに踏み切るとみている。この3行は、ブルームバー グ・ニュースが集計したエコノミスト27人のうち利下げを予想した 16人に含まれる。残りは据え置きを見込んでいる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE