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ホンダ:今期業績予想は未定、タイ洪水-7-9月の純利益56%減

ホンダは31日、今期(2012年3 月期)業績予想に関して、タイの洪水の影響を調査中であり、合理的 な算定が困難で未定とした。従来は売上高8兆7000億円、純利益2300 億円の予想としていた。

洪水が続くタイの四輪車工場では部品調達が難しくなり10月4 日から生産を停止、8日からは浸水被害を受けている。ホンダの池史 彦専務は決算会見で、タイ工場の浸水は水位が2メートルほどあり、 被害状況を把握できないと述べた。排水作業は12月中旬くらいまでか かるのではないかとみている。タイでの生産は下期もほとんど困難な 状態が続くかもしれないという。

池氏は、日本やアジアの各地で部品の調達に制約が出ており、正 常化のめどが立たないと説明した。11月7日からは日本の四輪車生産 2工場で生産調整する見通し。また、インドネシアやフィリピン、台 湾、パキスタンなどのアジア近隣諸国でも早々に生産調整に入ると語 った。さらに、米国の生産への影響が間違いなく出ると指摘し、その 規模はまだ分からないと述べた。

また、池氏は、時間はかかるが、他の国でもつくれる車種の生産 の移転を進めていると説明した。浸水で使えない設備は、先行して発 注しているという。タイの生産部品には汎用性があり、東日本大震災 と違って代替調達しやすいが、各社とも大増産中で量を確保できるか 不安があると述べた。現在は最悪シナリオに備えているが、状況が判 明してくれば対応は可能と語った。

池氏は四輪車向け部品の1次メーカー約300社のうち、35社が浸 水の被害を受けていると指摘。そのほとんどが日系メーカーであり、 代替調達が困難な部品は数点に絞られていくという。

タイの二輪車工場では部品調達が難しくなっており、11月4日ま で生産休止の予定で、7日以降については状況をみて決める。池氏は 二輪車生産について、ベトナムやインドネシアで現地調達率が高まっ ており、タイ部品の影響が周辺地域へそれほど及ばないと指摘した。

7-9月決算は大幅な減収減益

ホンダが同日発表した7-9月の連結純利益は、前年同期比56% 減の604億円だった。売上高は同16%減の1兆8859億円、営業利益 が同68%減の525億円だった。四輪車事業の売り上げは同14%減の

77.2万台となった。

下期の為替前提について、池氏は社内想定で非公表だが、1ドル =75円、1ユーロ=100円程度でみているという。

せめて1ドル=80円台に

日本の為替介入に関して、池氏は「ようやくやっていただいたな というのが率直な感想」と述べながらも、単独の介入には限界があり、 長続きするかは期待をしていないと語った。一方、同日の介入レベル まで安定的に戻ってくれれば助かるとも指摘し、せめて1ドル=80円 台に戻ってもらいたいと強調した。

政府と日本銀行は同日、外国為替市場で円売り・ドル買い介入を 実施した。急激な円高は日本経済を主導する輸出企業を直撃し、東日 本大震災からの回復途上にある景気に悪影響を及ぼしかねないと判断、 今年3度目となる介入に踏み切った。介入を受け、円相場は1ドル= 75円台半ばから一時、79円台半ばまで4円ほど急落した。

一方、米国の自動車市場について、池氏は確実に回復基調とみて おり、今年1260万台を予想し、来年1340万-1350万台を予測してい ることを明らかにした。

ホンダの株価は10月4日に年初来安値の2155円をつけた。31日 の終値は前週末比3.7%安の2406円。

--取材協力:沖本健四郎 Editor:Hideki Asai、Takeshi Awaji、 Kenshiro Okimoto

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 萩原ゆき Yuki Hagiwara +81-3-3201-8864 yhagiwara1@bloomberg.net 東京 向井安奈 Anna Mukai +81-3-3201-2083 amukai1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

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