為替介入額は27日までゼロ、相次ぐ最高値更新でも-31日は介入実施

政府・日本銀行による10月の為 替市場介入額は、27日まではゼロ円だった。欧州債務危機の深刻化や 米国の金融緩和観測を背景に、円・ドル相場は戦後最高値を更新。政 府は円高進行をけん制しつつも、介入実施は見送っていた。

財務省が31日夜に発表した9月29日から10月27日までの「外 国為替平衡操作の実施状況」で分かった。10月は、26日の欧州連合(E U)首脳会議まで、ギリシャに端を発した債務問題が一段と混迷。米 連邦準備制度理事会(FRB)が量的金融緩和策の第3弾を実施する との観測も浮上した。

円・ドル相場は21日、8月19日以来、約2カ月ぶりに戦後最高 値を更新。25日からは3日続けて最高値を塗り替えた。円は対ユーロ でも4日、1ユーロ=100円76銭と約10年4カ月ぶりの高値を付け た。政府・日銀は31日早朝に1ドル=75円35銭まで最高値更新が進 んだ後、8月以来となる円売り・ドル買いの為替介入を実施。ただ、 今回発表した「10月」の対象期間には入っていない。

政府・日銀は8月4日、東日本大震災直後の3月18日以来となる 為替介入を日本単独で実施。8月(7月28日から8月29日まで)の 介入額は4兆5129億円と、2004年3月以来の大きさだった。8月末 に就任した野田佳彦首相や安住淳財務相も、為替の過度な変動や無秩 序な動きには「断固たる措置」を取る姿勢を堅持してきた。