中国社債スプレッド記録的な縮小、融資抑制の緩和で-クレジット市場

中国企業の人民元建て社債を通 じた借り入れコストが、国債との比較で記録的なペースで低下しつつ ある。中国の景気減速に対応するため、当局が融資抑制姿勢を緩和し たことが背景にある。

中国の最上級格付け企業が発行した人民元建て10年債の同国国 債10年物に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は今月、35ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して192bpとなった。こ のままいけば、チャイナボンドがデータ集計を開始した2007年9月 以降、月間ベースで最も大きな縮小幅となる。スプレッドは今月11 日に過去最大の236bpまで広がっていた。

温家宝首相は先週、当局が必要に応じて経済政策を微調整すると 言明。インフレが鈍化する中、2年に及ぶ金融引き締め策が緩和され るとの観測が広がった。企業は借り入れコスト低下を生かして起債を 増やしている。ブルームバーグの集計データによれば、10月の社債発 行額は3020億元(約3兆7700億円)と、月間ベースで3月以来の大 きな規模となる見通しだ。

エバーブライト・プラメリカ・ファンド・マネジメントのファン ドマネジャー、陸欣氏は「債券市場にとり最も重要な要素である中国 のインフレは、明らかに鈍化傾向にある」と指摘。「インフレ傾向が 下向きの中、来年初めからは社債利回りがさらに大きく低下する可能 性がある」と述べた。

政策の微調整

中国当局は今月、中小企業向け融資の抑制措置を緩和。中国銀行 業監督管理委員会(銀監会)は先週、地方政府傘下の投資会社の融資 返済期限を延長する可能性を示唆した。財政省は20日、上海市と深 圳市、浙江省、広東省に対して、地方債の直接発行を認めた。

チャイナボンドによれば、中国の最上級格付けの社債(10年物) の利回りは今月、42bp低下の5.71%。これに対して同年限の中国 国債利回りは7bp低下の3.79%となっている。

平安証券の債券調査責任者、石磊氏は「こうした金融政策の微調 整と中小企業支援措置は全て、中国経済が来年1-3月(第1四半期) に回復するのに寄与する」との見方を示した。

--Judy Chen . Editors: James Regan , Sandy Hendry

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 松井 玲 Akira Matsui +81-3-3201-7540 Akmatsui@bloomberg.net  Editor:Masashi Hinoki 記事に関する記者への問い合わせ先: Judy Chen in Shanghai at +86-21-6104-3043 or xchen45@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Sandy Hendry at +852-2977-6608 or shendry@bloomberg.net

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