スペインのバンカー、他国の基準緩いと不満-EBA資本増強指摘受け

スペインの銀行が262億ユーロ(約 2兆9000億円)の資本不足に陥っているとの当局の試算を受けて、同 国の銀行関係者は他国の金融機関が比較的緩い基準による恩恵を受け ていると指摘した。

スペイン最大の銀行、サンタンデール銀行のアルフレド・サエン ス最高経営責任者(CEO)は同行バランスシートの自己資本比率算 出に用いる規則とスイスの規則に相違があるとして、「国境を越えたご まかし」だと述べた。ポプラール・エスパニョール銀行のハコボ・ゴ ンサレスロバト最高財務責任者(CFO)も、資本比率算出規則に「明 確で大きな」違いがあることについてアナリストに不満を漏らした。

リスク資産の取り扱いを欧州全体と比較することで、スペインの 銀行関係者は財務基盤の強さの基準を算出する方法をめぐる議論を再 燃させている。欧州銀行監督機構(EBA)は、欧州の銀行は2012年 半ばまでに1060億ユーロの資本増強が必要になると指摘している。

スペインの銀行は新規制について、収益を改善し資本比率を向上 して対応を図ると説明している。株主割当増資や減配を予定している 銀行はない。EBAの基準で52億2000万ユーロの資本不足に陥って いるサンタンデール銀のサエンスCEOは、リスク資産の「最適化」 や、リスク資産低減につながる「内部モデル」の活用で40億ユーロを 捻出する考えを示している。

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