丸紅:最高益視野に株主還元-エネルギー、金属部門が好調

丸紅は2012年3月期連結決算で最高 益を視野にした株主還元策を計画している。上期の純利益はエネルギー 部門の好調などで過去2番目の高水準の利益を達成。下期を通して好業 績を維持し配当を引き上げる考えだ。

同社は31日、連結配当性向を12年3月期から20%以上と、従来の15 %程度から引き上げると発表した。今期の年間配当は1株当たり20円と なり、当初予想の15円から3割以上の上方修正となるほか、前期との比 較でも8円の増配となる。

同時に発表した11年4-9月期連結決算(米国会計基準)の純利益 は前年同期比50%増の1030億円だった。原油価格の上昇や英BPから買 収した米メキシコ湾での油田権益追加による生産量増でエネルギー部門 が大きく伸びたほか、石炭や銅価格の上昇で金属部門も好調だった。

12年3月期通期の純利益見通しは前期比25%増の1700億円。従来の 見通しを据え置いたが、通期予想に対する進ちょく率は61%に達してい る。会見した園部成政常務執行役員は「欧州の金融不安を中心とする足 元の不透明な経営環境から据え置いた」と説明。ただ、保有上場株の減 損など下振れ要因として100億円のバッファーを織り込んでいるとして 「通期純利益1700億円の最高益達成にはますます自信を深めている」と 強調した。

同社は10-12月の銅価格の前提を1トン当たり7750ドル、原油(W TI)は1バレル当たり80ドルと想定。足元では、ロンドン金属取引所 (LME)の銅先物価格は7950ドル、原油価格は92ドル台で推移してい る。