今週の米経済:10月雇用者数の伸び鈍化へ-失業率9.1%で高止まりか

今週の米経済指標では、10月の雇 用者数の伸びが前月から鈍化したことが示される見通しだ。米景気回 復は極めて弱い状態が続くとエコノミストは予想している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト65人を対象に実施した 調査によると、米労働省が11月4日に発表する10月の雇用統計は、 非農業部門雇用者数が前月比9万5000人増(予想中央値)と見込まれ ている。前月は10万3000人増だった。失業率は4カ月連続で9.1%に とどまる見通し。

7-9月(第3四半期)の米経済成長率がここ1年で最も高い伸 びを示したにもかかわらず、雇用の増加ペースは鈍化したもようで、 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に連邦準備制度理事会 (FRB)当局者の一部が追加措置の必要性に言及した理由を示して いる。メーシーズなどの小売企業は11、12月の商戦期を前に人員を増 強しているものの、個人消費を刺激するにはより大幅な雇用増が必要 だ。

クレディ・スイスのエコノミスト、ジョナサン・バジーレ氏(ニ ューヨーク在勤)は「確かに雇用は増えているが十分ではない」とし た上で、「雇用市場は当局に対して非常に不満を抱いている。さまざま な政策を試みたが、失業率は高止まりしたままだ」と語った。

米失業率は2009年2月以来8%を上回っている。失業率がこうし た高水準にとどまるのは、1948年の月次調査開始以降で最も長くなっ ている。

エコノミスト調査によれば、10月の民間部門の雇用者数は12万 5000人増の見込み。9月は13万7000人増だった。

10月の雇用者数の伸びが市場予想と一致すれば、7-10月は月平 均で9万6000人の増加となる。1-6月(上期)は13万1000人増だ った。

一方、米経済の約12%を占める製造業は景気回復の明るい側面だ。 米供給管理協会(ISM)が11月1日に発表する10月の製造業景況 指数は52と、前月の51.6から上昇の見込み。同指数の50は製造業活 動の拡大と縮小の境目を示す。ISMが3日発表する10月の非製造業 景況指数は53.6と、5カ月ぶりの高水準になったもよう。

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