三菱自:洪水影響150億円程度-タイ工場1カ月半停止なら3.5万台

三菱自動車の市川秀副社長は28 日の決算会見で、タイ洪水の今下期の営業利益への影響について140 億-150億円程度と想定していることを明らかにした。タイ工場に関 しては、1カ月半程度のライン休止も視野に入れて状況を見極めてい くと発表し、その場合の生産影響は約3.5万台になるとした。

益子修社長は会見で、タイからICチップを調達しており、日本 での生産が何日か止まる可能性があると指摘した。一方、タイ洪水に ついて、今回発表した以上の影響は想定していないとも述べた。

東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で販売拡大を目指し、タ イに建設中の第3工場については、洪水の影響がなく予定通り完成の 見込みという。タイ工場で生産し、2012年3月に投入予定の世界戦略 車「グローバルスモール」は部品に若干の影響が予想され最終確認中 だが、投入時期などに「大きな影響にはならない」との見通しを示し た。

三菱自は今期(12年3月期)業績の売上高予想を1兆8200億円 に引き下げた。従来は1兆9500億円だった。欧米の経済動向が不透明 な中、歴史的な円高やタイ洪水の影響などを反映した。利益予想はコ スト低減などで吸収できるとして据え置いた。

今期の小売りベースの販売計画は103.2万台とし、従来の107.5 万台から下方修正した。為替前提は1ドル=78円(従来80円)、1ユ ーロ=110円(同115円)。今期予想の営業利益段階で為替は180億円 のマイナス要因となり、従来予想比では倍増。

一方、益子社長は国内自動車市場の低迷と自動車諸税に関連して、 現在は自動車取得税や重量税などさまざまな負担がある中、消費税を 上げると二重課税の問題もあり、日本自動車工業会の副会長として、 政府に検討してもらうように要望をしていきたいと述べた。