タイ、利下げ観測が浮上-洪水と輸出減速の「ダブルパンチ」で

タイ中央銀行は政策金利の引き下 げを余儀なくされる可能性がある。首都バンコクでも浸水地域が拡大 している過去50年で最悪の洪水と、輸出の伸び減速が同国経済への深 刻な「ダブルパンチ」となっているからだ。

クレディ・アグリコルCIBの張淑嫻シニアストラテジスト(香 港在勤)は、洪水によってタイの今年の国内総生産(GDP)成長率 が最大3ポイント押し下げられる可能性があると指摘する。ムーディ ーズ・インベスターズ・サービスは、洪水による被害額が2000億バー ツ(約4965億円)を上回る公算が大きいと試算している。これはタイ のGDPの2%に相当する。同試算では経済への影響は同国中銀が先 に示した見通しよりも大きい。タイ中央銀行は28日に最新の成長率見 通しを公表する予定。

ただ、被害からの復興が始まれば、豪州や日本のように経済成長 が後押しされる公算は大きい。欧州の債務危機が世界経済の成長を脅 かしていることから、タイ中央銀行は他の新興諸国同様、利下げに動 く可能性がある。

タイ中央銀行は19日に政策金利の据え置きを決めた。現状維持は 今年に入って初めて。プラサーン総裁は20日、10-12月(第4四半 期)はマイナス成長となり、2011年通年の成長率は3%に届かない恐 れがあるとの見方を示した。従来は4.1%成長を見込んでいた。昨年 の同国の成長率は7.8%と、15年ぶりの高成長だった。

-- Editors: Stephanie Phang, Tony Jordan

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net 記事に関する記者への問い合わせ先: Shamim Adam in Singapore at +65-6212-1102 or sadam2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Stephanie Phang at +65-6499-2617 or sphang@bloomberg.net