大和証:7-9月194億円赤字、トレーディング低迷-海外で人員削減

大和証券グループ本社の7-9月 期の連結純損益は、194億円の赤字(前年同期は42億円の赤字)だった。 個人部門は黒字を確保したが、欧州債務問題の影響によるトレーディン グの低迷や法人部門の不振をカバーできなかった。海外で300人の人員 削減に踏み切る。赤字は3四半期連続。28日東証で開示した。

大和証Gの7-9月(第2四半期)の営業収益は前年同期比4.5% 減の1024億円。トレーディング損益が56%減の149億円、引き受け・ 売り出し手数料が9.4%減の48億円と不振だった。一方、投信などの募 集・売り出し手数料は1.8倍の127億円、委託手数料は6.3%増の102 億円だった。4-9月の純損益は288億円の赤字(同54億円の赤字)。

大和証Gの岩本信之副社長(CFO)は同日の決算会見で、海外人 員削減や不採算部門廃止などで「海外販売管理費を135億円削減する」 とし、必要に応じ「さらに削減する」可能性も示した。海外業務は「現 在のマーケット環境では収益の伸びは制限される」としたものの、アジ アに注力する方針には変わりはないと強調した。

主要な子会社では、リテール(個人向け)の大和証券は30億円の 黒字を確保したが、法人専門の大和証券キャピタル・マーケッツは278 億円の赤字を計上した。法人部門の赤字は6四半期連続。5月から営業 を開始した大和ネクスト銀行の預金残高は、9月末までに32万9000 口・9130億円に拡大した。

法人部門の強化カギに

大和証Gは「アジアを代表する証券グループ」を目指し、海外事業 の拡大や銀行業務参入など事業拡大を進めている。一方で1999年から 続けてきた分社体制を改め2012年4月に個人部門と法人部門を統合す る計画だ。28日は欧州で100人(現在900人)、アジアで100人(同1200 人)の人員削減や役員報酬の減額などのリストラ策も発表した。

キーフ・ブルエット・アンド・ウッズ・アジアの大石淳アナリスト は大和について、「この状況が続くなら有力銀行との提携や合併なども 選択肢として考えていかなければならない」とし、法人業務の強化が必 要との見方を示した。大和は10年1月に三井住友フィナンシャルグル ープとの合弁を解消し、独立系証券として事業拡大を目指している。

ブルームバーグ・データによると、第2四半期の大和証Gは、日本 株式とエクイティ・リンク債の引き受け総額が7件・558億円、円債券 の引き受けが71件・5205億円だった。日本関連のM&Aでのアドバイ ザー業務では12件を獲得した。

東証の資料によると、7-9月の1日当たりの株式売買代金(第1 部、2部、マザーズ合計)は約1兆3550億円で、前年同期に比べると

7.7%増加した。同期間の日経平均株価は11%下落した。

--取材協力:伊藤小巻 Editor: Kazu Hirano Takeshi Awaji

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