欧州の銀行、76兆円借り換えはEUの保証頼み-南欧の自力支援は困難

【記者:Liam Vaughan and Gavin Finch】

10月28日(ブルームバーグ):欧州の銀行は来年、1兆ドル(約 76兆円)を超える借り換えの必要に迫られる。金融機関は発行する債 券を保証する欧州首脳の約束が実行に移されるまでは、資金繰りに窮 する恐れがある。

欧州連合(EU)の指導者らは今週、ソブリン債危機に伴う資金 市場の機能不全を緩和するため、銀行債を保証する手段を緊急に検討 すると約束した。銀行の起債は過去2年間にわたって困難に直面し、 金融機関は欧州中央銀行(ECB)の資金供給オペ(公開市場操作) への依存を強めている。

F&Cアセット・マネジメント(ロンドン)で資金運用に携わる デービッド・モス氏は「銀行が自力で資金を調達できないことが当面 の最も大きな問題だ。資金を自力で賄えなければ、存続すること自体 が困難になるだろう」と警告する。

国際的な金融危機が深刻化した2008年当時、米連邦預金保険公 社(FDIC)は、金融機関の市場からの資金調達を支援するため、 銀行債に保証を提供した。南欧諸国の財政状況の悪化は自国の銀行の 支援が難しいことを意味しており、欧州の政策担当者が米国の成功を 再現するには、EUレベルでの保証が必要だとアナリストらは指摘す る。

キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズのアナリスト、アンド ルー・スティンプソン氏(ロンドン在勤)は銀行債の保証について、 「ターム物資金の提供再開を促すための野心的な試みだ」としながら も、「投資家が懸念しているのは銀行ではなく、国家財政だ。銀行債 の保証を国庫負担で行うことは説得力がない」と話している。

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