ロゴフ教授:ギリシャは最終的にユーロ離脱へ-首脳会議の合意でも

米ハーバード大学のケネス・ロゴ フ教授は欧州各国の指導者が債務危機抑制のため救済基金拡大で合意 したことについて、ギリシャは依然として今後10年以内にユーロを離 脱する公算が大きく、時間を稼いだだけだとの見解を明らかにした。

ロゴフ教授は27日にニューヨークで開かれた「ブルームバーグ・ FX11・サミット」で、「基本的にこれまでと大差ないと私は感じた。 数カ月の時間をどう稼ぐかを考え出しただけだ」と述べ、「ユーロが機 能しないことは極めて明白だ」と語った。

欧州の首脳が救済基金の機能拡充やギリシャ債保有者の50%の損 失負担などで合意したのを受け、27日の株式相場は急騰。ユーロは上 昇し、金属や原油を中心に商品相場も値上がりした。ユーロは対ドル で一時2.5%高の1ユーロ=1.4247ドルと、9月6日以来の高値を付 けた。日中ベースでは2010年7月以来の大幅高を演じた。

ロゴフ教授は市場の動きについて、「市場はまだ生きていると喝采 を受けたというのが、私の解釈だ」と述べ、「かなり短期間のうちにも 疑念は再び広がり始めるだろう」と予想した。

今回の合意では、ギリシャ債務の国内総生産(GDP)比を120% に抑制することが一つの目標だ。ロゴフ教授によると、歴史的に見て 国家債務がGDP比で約90%を超えると困難に陥るという。

教授は「興味深いのは、ユーロを導入している全ての国が引き続 きユーロ圏にとどまるのかという問題だ。私の答えはノーだ」と述べ、 ギリシャは今後10年以内に少なくとも80%程度の確率でユーロ圏を 離脱するとの見方を示した。

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