任天堂株5日ぶり反発、今期、初の赤字転落も悪材料出尽くし感

任天堂株価が主要市場の大証で 5営業日ぶり反発、午前は前日比5.5%まで買われた。日中上昇率で は8月23日以来、約2カ月ぶりの大きさ。今期(2012年3月期)業 績予想を大幅下方修正し、1981年の連結決算公表以来、通年で初の 赤字になる見込みだと27日発表したが、悪材料の出尽くし感から買 いが先行した。

午前終値は同590円(5.3%)高の1万1700円。東海東京調査セ ンターの角田佑介アナリストは、市場が27日の決算発表を「1つの ターニングポイント」と見ていたと指摘。赤字予想で「これ以上の下 落リスクがないとの思いが結実した」ことで、株価も反転したとの見 方を示した。

修正後の純損益予想は200億円の赤字。従来予想の200億円の黒 字から一変した。2月発売の携帯ゲーム「ニンテンドー3DS」が販 売減速で値下げを強いられ、7月に純利益予想をほぼ四半世紀ぶりの 低水準に切り下げた。しかし、値下げにも関わらず、ソフトも売れ行 きが不振なことや、対ユーロで円高が進行しているため再修正した。

携帯電話などに配信される「ソーシャルゲーム」が台頭する中、 任天堂の岩田聡社長は、あくまで自社専用機向けソフトで勝負する姿 勢を貫いてきた。都内で28日開催したアナリスト向け説明会でも「ソ ーシャルゲームの発展が任天堂の業績とは無関係だ、と今年の年末商 戦で証明したい」との意向を示した。

--取材協力 天野高志

Editors: Tetsuki Murotani Takeshi Awaji Eijiro Ueno

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