ソニー株価が4日続伸、携帯合弁解消による戦略転換を市場は評価

ソニーの株価が4営業日連続で上 昇。前日比3.6%高の1709円まで買われている。10年間続けてきたス ウェーデンのエリクソンとの携帯電話合弁を、来年1月をめどに解消 することで合意したと発表。

午前10時18分現在の株価は、前日比41円(2.5%)高の1691円。 合意は、ソニーが合弁会社である英ソニー・エリクソン・モバイルコ ミュニケーションズのエリクソンの全持ち分を買い取って完全子会社 とし、重要な特許も取得。10億5000万ユーロ(約1100億円)をエリ クソンに支払うとの内容。戦略転換を市場が評価した形だ。

SMBC日興証券の三浦和晴アナリストは前期(2010年12月期) のソニー・エリクソンの純利益が9000万ユーロ(約97億円)である 点からして、今回の持ち分は「安く買えた」と評価。「エリクソンの技 術資産を今後も活用できる」ことなどもメリットだとした。

クレディ・スイス証券の土屋俊祐アナリストらも27日付リポート で、ソニーが「ネットワーク戦略を進める上で、累積台数の多いセル ラー(携帯電話)は必要と認識」とコメントしている。

合弁設立は01年。世界的なIT(情報技術)バブル崩壊の中で、 互いに赤字だった携帯事業を折半出資で統合。エリクソンの技術力と、 ソニーのブランド力を融合させた。

その後、携帯電話業界では米アップルが07年に発売した「iPh one(アイフォーン)」を皮切りに、パソコンに近い能力を持つスマ ートフォン(多機能携帯)が台頭。一方で端末機能の高度化に伴う開 発負担増大から、日本では08年に三菱電機が撤退、昨年1月にはNE Cが、カシオ計算機と日立製作所の開発会社に事業を統合、同10月に は東芝が富士通に事業を売却した。

こうした中でソニー・エリクソンは携帯音楽プレーヤー「ウォー クマン」を前面に出した端末や米グーグルの基本ソフト「アンドロイ ド」搭載のスマートフォンで一定のシェアを獲得。しかし今回、ソニ ー側は自社のタブレット端末やパソコンなどの製品群だけでなく、ゲ ーム機を通じたネットワークサービスとの連携強化のため、携帯電話 事業の引き取りを決めた。

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