菊池製の初値は公開比4.5%高、ジャスダック上場-試作設計や金型

携帯電話など精密電子機器部品な どの開発試作モデルの設計、金型製造などを手掛ける菊池製作所が28 日、大阪証券取引所ジャスダック市場に新規上場した。初値は1150 円と、公開価格の1100円を4.5%上回った。

同社は1976年3月の設立で、東京都八王子市に本社を置く。精密 電子機器や事務機器、自動車部品メーカーが顧客で、新製品開発での 試作品や金型の設計、製造に加え、量産製品の製造なども行う。2011 年3月期業績は、携帯電話、複写機・プリンタなど事務機器の開発試 作品や金型製造が売上高20%増と堅調に推移、情報通信機器や精密電 子機器メーカーの業績回復で量産事業も好調だった。

会社側の12年4月期連結業績予想は、売上高が前期比4.6%増の 68億8400万円、営業利益は同56%増の8億800万円、1株当たり純 利益は138円59銭。公開価格ベースの予想PERは7.9倍だった。

SBI証券投資情報部の後藤多賀男課長は、業績面で自動車や電 機など製造業大手との連動性が高い景気敏感銘柄と見ており、「きょう は足元の相場の地合いに助けられ、公募価格を上回った」と指摘して いた。ただ、円高やタイの大洪水で製造業全般が影響を受けており、 「11月に発表が予想される中間期決算の内容は懸念される」と言う。

同社は上場に際し、公募により30万株の新株を発行、オーバーア ロットメント分を含み50万5000株を売り出した。手取り概算額2億 8400万円のうち、アルミホイルダイガスト装置やマイクロ流体デバイ スなどの研究開発費に2億1600万円、既存工場の試作・金型事業にか かる生産設備導入資金の一部に残額を充てる予定。主幹事は野村証券。