仏大統領:AAA格付け防衛で追加の予算削減へ-最大80億ユーロ

フランスのサルコジ大統領は同国 の「AAA」格付けを守るため、最大80億ユーロ(約8600億円)の 追加的な予算削減を計画している。同大統領は来年の成長率が約1% に減速するとの見通しを示した。

サルコジ大統領は27日に1時間強にわたったテレビ演説で、2012 年の仏経済成長率が8月時点の政府予想の1.75%を下回るだろうと発 言。税収減少を補うため、10日以内に60億-80億ユーロの予算削減 を発表することを明らかにした。一部で増税を検討しているとも語っ た。

同大統領が財政赤字の削減を公約した背景には、欧州ソブリン債 危機が2年に及び景気が失速する中で、同国に対して財政再建を求め る投資家の圧力が強まっていることがある。また、約半年後には仏大 統領選も控えている。

同大統領は「向こう10日以内にわれわれは、新たな現実に対応し 予算計画を修正する」と述べ、「今回の債務危機で、われわれはフラン スのトリプルA格付けを防衛する必要に迫られる状況になった」と語 った。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10月17 日、フランスの「Aaa(トリプルA)」格付けについて、欧州債務危 機に伴う追加的な負担発生の可能性や債務指標の悪化からの圧力にさ らされているとの見解を示した。米格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)はその4日後、フランスが経済ストレスシナリオ の下で格下げの公算が大きいユーロ圏諸国の一つだと指摘した。