ギリシャ債務減免合意はCDS決済を引き起こさない-ISDA規則

国際スワップデリバティブ協 会(ISDA)の規則によると、ギリシャ債の保有者が50%の損 失を自発的に受け入れる内容の欧州連合(EU)の合意は、クレジ ット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済を引き起こすもので はない。

ISDAはCDS決済の事由が発生したかどうかを、投資家の 損失が自発的であるか強制されたものかによって判断する。欧州 首脳らの27日の合意は「ギリシャと民間投資家、および全ての当 事者に、自発的な債務交換をまとめることを呼び掛ける」としてい る。

ギリシャ債の主な民間保有者である銀行は、コストの大きい完 全なデフォルト(債務不履行)の可能性をちらつかせられ、土壇場 で減免案に同意したと、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の ユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)が語った。

銀行業界を代表する国際金融協会(IIF)も、EUが「強制 的ではない」と位置付ける合意の形成に協力した。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、カグダス・アクス氏 は 「合意が自発的である限り、CDSの決済は起こらない」とし、 自発的な債務交換であれば、「ギリシャが支払い不履行を起こすま では決済はない」と説明した。

ISDAのデービッド・ジーン法務顧問(ロンドン在勤)は 27日、ブルームバーグテレビジョンの番組で、合意は恐らくCD S決済を引き起こさないだろうとして、幾分の「無理強い」があっ たとしても合意は自発的だからだと述べた。「境界付近」ではある が、ISDAの「見解としては自発的だ」と語った。

ギリシャ債の保証コストは27日に低下し、デフォルト確率を 85%織り込んだ水準となった。26日は90%織り込んだ水準にあっ た。ギリシャCDSの残高は想定元本で37億ドル(約2800億円) 相当。ギリシャ債の発行残高は3900億ドル。