国内損保、タイ洪水で保険金1900億円、影響は「不透明」-ドイツ証

ドイツ証券は27日、タイの洪水に より日本の大手損害保険3社が支払う保険金(再保険考慮後の正味保険 金)は1900億円程度になるとの試算を公表した。大手損保の損益に与 える影響は、保険引き受けの形態と保険金支払いのタイミングによるた め、不透明としている。

ドイツ証によると、タイ保険監督局の17日の公表では洪水被害を 受けた7工業団地の最大保険金は約4100億バーツ(1兆100億円)に 上り、日本の損保が7割を引き受けている。最大保険金を約7200億円 と見込み、支払い率を40%、再保険回収率は35%に設定した。今回は 概算で今後、見直しを行うという。

一方、JPモルガンは25日、国内損保の保険引き受け額自体は数 千億円規模に上るが、再保険でリスクは限定できているとの見方を示し た。東京海上ホールディングスについては再保険回収後の損失は700- 900億程度に収まると予想。1災害の損失を一定限度にとどめるため再 保険が手当てされていると推定している。

JPモルガンによると、MS&ADインシュアランスグループホー ルディングスも東京海上HDと同様の手法を採用しているが、タイでの 事業規模が東京海上HDよりも大きい点がリスクと指摘した。今後、新 たな負担が明らかになる可能性があるという。また、再保険料の上昇が 予想され、同業務を手掛ける東京海上HDは恩恵を受けるとみている。