為替トレーダーの運用成績、91年以降で最悪-ボラティリティが不利に

為替トレーダーは今年、この20 年で最も悪い運用成績を強いられている。投資銀行に取引量の増加と 利益拡大をもたらしてきたボラティリティが、投資家にとって不利に 働いているからだ。

外国為替取引戦略の運用成績を追跡するロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド・グループ(RBS)の4指数のうち、今年はこ れまで3指数のリターンがマイナス。このうちキャリートレード戦略 の指数は1-9月でマイナス2.7%となっている。ドイツ銀行のドル 建ての通貨リターンズ指数はマイナス3.4%と、マイナス4%となっ た1991年以降で最も悪い成績。スターク通貨トレーダーズ指数はマ イナス8.6%、バークレイズの指数はマイナス0.4%となっている。

世界的な景気減速や自国通貨高の抑制を目指す中央銀行の動き、 ユーロ圏の債務危機問題をめぐる一喜一憂が重なり、トレーダーは好 ましいはずの環境から生じる損失に動揺している。

世界最大の通貨ヘッジファンド、FXコンセプツの創業者、ジョ ン・テーラー氏は19日、ロンドンでのインタビューで、「世界的な 市場の悪化局面でもうまくやっていけるはずなのに、本当にいら立た しい」と語った。今年これまでのリターンはマイナス12%で、最大 80億ドル(約6100億円)あった運用資産は50億ドルに減少したと いう。

同氏によると、チリ中銀がペソ高阻止へ120億ドル規模のドル購 入計画を発表した1月第1週ごろから損失が出始めた。同週のペソは 6%下落し、前年の上昇率8.4%の大半を失った。