BNPやソシエテ、資本維持で選択の余地なし-トレーディング縮小

【記者:Fabio Benedetti-Valentini】

10月27日(ブルームバーグ):フランスの2大銀行であるBNPパ リバとソシエテ・ジェネラルは、追加資本の調達で株主に増資を求め たり、公的資金の注入を仰いだりする事態を避けるため、1兆1000億 ユーロ(約116兆8000億円)規模に上るトレーディングの縮小ペース を加速している。

両行は先月、2013年までに資産を約3000億ユーロ圧縮するプログ ラムに着手した。欧州債務危機に伴う信用逼迫(ひっぱく)を受けて、 航空機関連融資などドル資金を必要とする事業が中心だが、両行の発 表によると、トレーディング業務も例外ではない。

BNPパリバとソシエテは、高リスク・高リターン取引やデリバ ティブ(金融派生商品)で首位の座を失うことを嫌い、これらの業務 をライバルのドイツ銀行やUBSほどには縮小してこなかった。しか し、欧州連合(EU)の指導者らが域内の金融機関に資本増強を強く 迫り、ドル資金の調達にも行き詰まる現在、フランスの銀行に選択の 余地はほとんどなさそうだ。

高慢の罪

モンセギュール・フィナンスで資金運用に携わるフランソワ・シ ョレ氏(パリ在勤)は「高慢の罪が直撃している。彼らは皆、ランキ ングを維持したいと考えているが、フランスの銀行は必要な資本を維 持できないリスクがある」と話す。

BNPパリバとソシエテは取引の一部を既に減らしている。BN Pの発表によれば、同行は債券と株式、レポ取引、デリバティブの取 引規模を昨年は維持したが、今年1-6月(上期)は7170億ユーロ相 当に約8%圧縮した。ソシエテも昨年350億ユーロ拡大した取引を今 年上期は4%減らし、6月末時点では2190億ユーロ相当にとどまって いる。

トレーディング業務の母体である法人・投資銀行部門は昨年時点 で、ソシエテの収入の30%、純利益の44%を占め、BNPでも収入の 27%、税引き前利益の41%を稼ぎ出している。両行はともに法人・投 資銀行部門の縮小に動いているとしながらも、詳細については公表を 避けている。