【個別銘柄】金融、資源、オリンパ、チタン、日電硝、PGMと平和

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日比

5.7%高の350円、野村ホールディングス(8604)が7.7%高の309円、 東京海上ホールディングス(8766)が6.9%高の1934円など。欧州連 合(EU)首脳は26日から開いた会合で、域内銀行に対し保有ソブリ ン債の評価を引き下げた上で、2012年6月末までに中核的自己資本比 率を最低9%とするよう求め、ギリシャ債の50%損失負担や欧州金融 安定化基金(EFSF)の拡大についてはレバレッジ(てこ)を効か せ、規模を現在比最大5倍の1兆4000億ドル(約106兆円)にするこ とで合意した。欧州の債務・金融システム問題への懸念が後退した。

資源関連株:三菱商事(8058)が7.3%高の1637円、出光興産(5019) が4.2%高の7670円、三井金属(5706)が6.1%高の225円など。26 日に発表された米国の9月の耐久財受注額が、輸送用機器を除くベー スで前月比1.7%増え、欧州懸念の後退も加わったことでニューヨー ク商業取引所の原油先物はアジア時間27日の時間外取引で2%以上 上昇、銅先物も上げたため、商社や石油、非鉄金属など関連業種の収 益にプラスに働くとみられた。

オリンパス(7733):23%高の1355円。26日付で高山修一取締役 専務執行役員が代表取締役社長執行役員に昇格、同日付で菊川剛会長 兼社長は代表権を返上し、会長兼社長の役職も退いた。また、高山新 社長は27日の会見で、ファイナンシャルアドバイザーに支払った6億 8700万ドルは同社の成長戦略に沿ったもので、その価値はあったと強 調。買収案件について会社側から詳細な説明があり、過度な不信感の 後退から買い戻し圧力が増した。

バンダイナムコホールディングス(7832):9.1%高の1150円。ト イホビー事業のキャラクター玩具、コンテンツ事業の家庭用ゲームソ フトが国内中心に好調で、12年3月期の連結純利益は従来予想の85 億円から77%上振れ、前期比8.1倍の150億円になる見通しと26日 に発表。シティ・グループ証券では26日、会社側の新計画は保守的で、 楽観的なシナリオなら営業利益300億円も可能と指摘した。

富士通(6702):2.7%高の425円。工場被災や円高などに伴うL SIや電子部品の減収で、4-9月期の連結営業利益は前年同期比 85%減の71億円となったが、従来予想の50億円は上回り、12年3月 通期計画の1350億円も据え置いた。ゴールドマン・サックス証券では 26日、欧州で予想以上に民需ビジネスの新規獲得に成功していると評 価。ITサービス主体の収益構造は資本コストを上回るリターンを持 続的に創出できるとし、投資判断「買い」を継続した。

日本電気硝子(5214):7.1%安の758円。7-9月期に入り事業 環境が悪化、液晶ディスプレー用ガラスなど主力分野の販売が想定を 下回り、4-9月期の連結営業利益は前年同期比35%減の476億円だ った。4-12月期予想は575億-625億円のレンジに設定し、前年同 期比では最大42%の減益見込み。野村証券は26日、投資判断を「買 い」から「中立」へ下げた。会社が示した10-12月期営業利益見通し は同証予想に反し、前四半期比で悪化すると指摘。ガラス基板への価 格引き下げ圧力は引き続き強い、と懸念を示した。

旭硝子(5201):1.4%安の711円。液晶ガラス基板の価格下落を 受け主力の電子事業の採算が悪化し、1-9月期の連結営業利益は前 年同期比18%減1400億円程度になったようだ、と27日付の日本経済 新聞朝刊が報道。また、ゴールドマン・サックス証券は27日、米コー ニングが26日の決算発表時にシェア奪取のために大幅に値下げする と言及した点に触れ、液晶ガラスのマージンの下方リスクは大きくな っており、同社や日本電気硝子にはネガティブとの見解を示した。

日産自動車(7201):4.2%高の719円。9月の海外販売が前年同 月比23%増の約38万台だった、と26日に発表。11年度累計では、前 期比16%増の195万台。輸出も、欧州向けの好調で前年同月比16%増 の7万8900台となっており、足元の販売状況に安心感が広がった。

東邦チタニウム(5727):8%高の1639円。金属チタン販売量の 大幅な増加を受け、4-9月期の連結営業赤字が従来予想の7億円か ら4億8500万円に縮小した、と26日に発表。前年同期は25億円の赤 字。12年3月通期予想も3億円から1億円に赤字が縮小するとの見通 しを示し、収益の改善基調が好感された。

大阪チタニウムテクノロジーズ(5726):8.2%高の4245円。輸出 スポンジチタンの値上げや増産前倒しによるコスト改善などを受け、 12年3月期の連結営業利益予想を従来比11%増額し、78億円を見込 むときょう午後1時30分に発表。未定としていた1株当たり期末配当 計画を20円とした。前期は10円。

新光電気工業(6967):7.1%安の563円。パソコンやデジタル家 電などエレクトロニクス向け需要が想定を下回るとし、12年3月期の 連結純損益は従来予想の27億円の黒字から一転、41億円の赤字にな る見通しと26日に発表。ゴールドマン・サックス証券では26 日、目 標株価を540円から500円に引き下げた。

ツカモトコーポレーション(8025):13%高の87円。4-9月期 の連結営業利益は、従来計画の5億 円を86%上回る9億3000万円に なったもようと26日に発表。前年同期比では、減益率が3%に縮小す る。和装事業は震災で苦戦したが、他事業が堅調だった。

りそなホールディングス(8308):3.6%高の345円。震災などの 影響で増加を見込んでいた不良債権処理損失が減少したことなどから、 4-9月期の連結最終利益が従来予想の750億円に対し、1000億円台 前半に上振れしそうと27日付の日経新聞朝刊が報じた。

PGMホールディングス(2466):ストップ高となる7000円(18%) 高の4万6850円。パチンコ機メーカーの平和(6412)が連結子会社化 を目的に、ゴルフ場保有の同社に対し株式公開買い付け(TOB)を 行うと26日に発表。TOB価格は1株当たり5万2000円、買い付け 代金は649億円で、PGMHDでは賛同する意向を表明。TOB価格 へのさや寄せを見込む買いが膨らんだ。投資負担が懸念された平和は

9.5%安の1291円。

角川グループホールディングス(9477):6.5%安の2348円。午後 2時に発表した4-9月期連結業績は、書籍で文庫、ライトノベルな どのシリーズ作品が好調、ネットデジタル関連も伸び、営業利益は前 年同期比39%増の35億円となったが、従来想定の40億円には届かな かった。前期比9.1%増の85億円を据え置いた12年3月通期計画に 対する進ちょく率は39%にとどまり、計画未達の可能性が懸念された。

東京精密(7729):5%高の1520円。4-9月期の連結営業利益 は前年同期比2.1倍の62億円と、従来予想の47億円を32%上回った もようと26日に発表。サプライチェーン混乱の影響を回避し、売上高 が想定を上回ったほか、原価低減で利益率も上向いたという。

シンフォニアテクノロジー(6507):6.8%高の203円。半導体業 界の設備投資の急速な抑制などで、売上高は従来計画を3%強下回っ たが、費用削減努力で4-9月期の連結営業損益は6800万円の黒字と、 従来の4億3000万円の赤字から改善したもようと午後1時40分に発 表。収益改善を評価する買いが取引終盤に膨らんだ

シマノ(7309):2.4%安の3845円。自転車、釣具とも上期中心に 売り上げを伸ばしたが、欧米経済の下振れや円高長期化のリスクなど を踏まえ、11年12月期の連結営業利益予想を従来比8.8%減額し、前 期比5.4%減の310億円に見直すと26日に発表した。

エフ・シー・シー(7296):6.4%高の1677円。震災を受けた国内 四輪車メーカー減産、円高の影響で4-9月期の連結営業利益は前年 同期比39%減の42億5000万円となったが、インドネシアやインドな どでの二輪車用クラッチ販売の順調に支えられ、従来計画の33億円は 上回った。上期の状況を踏まえ、12年3月通期予想を100億円から110 億円に1割上方修正。前期比では、減益率が14%に縮小する。

日本航空電子工業(6807):6.9%高の575円。ノートパソコンや 薄型テレビ市場の低調や円高継続を想定し、12 年3月期の連結営業利 益予想を従来から1割下方の72億円に見直したが、ブルームバーグ・ データにあるアナリスト予想の平均68億円をなお上回った。前期比で は増益予想を維持(14%)するため、市場の警戒ほど業績は悪化しな いと見られた。

タムラ製作所(6768):6.6%高の210円。電子部品事業の堅調や プロダクトミックスの改善、LED照明が伸びた影響などで4-9月 期の連結営業利益は従来計画の2億円から6億7000万円に上振れた もよう、と26日に発表。前年同期比では66%減益予想が一転、13% 増益になる。

タダノ(6395):2.8%高の507円。エネルギー関連や資源関連を 中心に海外建設用クレーンが堅調なほか、国内も老朽化に伴う買い替 えで増加を想定しているとし、12年3月期の連結営業利益を従来予想 比50%上積みし、42億円になるとの見通しを26日に発表。前期は37 億円の赤字。

エムスリー(2413):2.5%安の36万6500円。主力の医療ポータ ルの売上高が大幅に伸び、4-9月期の連結営業利益は従来予想の32 億円を上回り、前年同期比31%増の34億8700万円だったと26日に 発表。ただ、野村証券では26日、株価がすでに当面の成長を十分に反 映した水準まで上昇しているとし、投資判断を「買い」から「中立」 に引き下げたため、株価水準の高さを意識する売りが広がった。

カワチ薬品(2664):4.5%高の1489円。生活関連用品や季節商材 の好調、経費削減が進んだ上期増益を反映し、12年3月期の連結営業 利益予想を従来の92億-95億円のレンジから101億円に上方修正す る、と26日に発表。前期比では26%増となる見込み。また、期末配 当計画を従来の1株当たり35円から40円に増やした。前期は創業50 周年記念配5円を含み40円。

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