10月26日の米国マーケットサマリー:株は上昇、ユーロは下げ埋める

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3909 1.3908 ドル/円 76.22 76.09 ユーロ/円 106.02 105.83

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,869.04 +162.42 +1.4% S&P500種 1,242.00 +12.95 +1.1% ナスダック総合指数 2,650.67 +12.25 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .29% +.04 米国債10年物 2.21% +.10 米国債30年物 3.22% +.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,723.50 +23.10 +1.36% 原油先物 (ドル/バレル) 90.86 -2.31 -2.48%

◎外国為替市場

26日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下げ を埋めた。欧州連合(EU)首脳が域内銀行の資本力増強計画で合 意を発表したことに反応した。

ユーロはまた対円でも下げを消した。中国がユーロ圏債務危 機の解決に向けた包括策に関して、資金支援に前向きに応じる可能 性があるとの報道が手掛かりだった。カナダ・ドルとメキシコ・ペ ソは対ユーロで上昇。米国の耐久財受注額は輸送機器を除くベース で市場予想を上回った。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカー シー氏(ニューヨーク在勤)は「わずかな情報に少しだけ前向きに 反応したようだ」と述べ、「投資家の多くはすべてが明らかになる まで様子見だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時16分現在、ユーロは対ドルでほ ぼ変わらずの1ユーロ=1.3915ドル。一時は0.8%安まで下げ た。ユーロは対円では0.1%高の1ユーロ=105円98銭。1%安 まで売られる場面もあった。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル= 76円19銭。ニューヨーク時間の朝方には75円72銭の戦後最高 値を更新した。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。前日のS&P500種は3週間ぶり大幅下落 だった。この日の欧州連合(EU)首脳会議が銀行の資本増強計画 で合意に達したほか、米経済指標が市場予想を上回ったことも好感 された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.1%高の1242.00。一時0.7%安まで下げる場 面もあった。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのシニアポートフ ォリオマネジャー、ピーター・ソレンティーノ氏(シンシナティ在 勤)は電話インタビューで、「全般的な印象としては、恐らくこれ が最終章ではないとしても、銀行の資本増強や金融システムの機能 不全の回避といった面で次の章に近づいている」と述べた。

EU首脳は域内の銀行増資計画をめぐり合意に達した。23日 に続いてこの日ブリュッセルで行われた首脳会議後に声明が発表さ れた。約2年にわたり危機が解決されないことに世界各国がいら立 ちを募らせる中、21カ月間でこの日が14回目のサミットとなった。 イタリアやフランスへの危機波及が懸念され、世界経済への脅威も 高まっている。

◎米国債市場

米国債相場は下落。ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU) 首脳会議は、ソブリン債危機を封じ込める対策の一環として、域内 銀行の資本増強で合意。これを受け、逃避先としての米国債の投資 妙味が低下した。

30年債利回りは1週間ぶりの大幅上昇。EU首脳は銀行の資 本増強で合意したとの声明を発表した。米財務省が実施した5年債 入札(発行額350億ドル)では、需要が過去の平均を上回った。 これに反応し、米国債は一時下げを縮める場面があった。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクター 兼米国債トレーディング責任者、マイケル・フランゼーズ氏(ニュ ーヨーク在勤)は、銀行の資本増強は「これまで最も大きな障害の 一つだった。よって今回の合意は米国債に対する圧力を強めるもの だ」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時25分現在、既発5年債の利回りは 前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

1.05%。30年債利回りは一時8bp上昇の3.21%と、18日以 降で最大の上げとなった。10年債利回りは7bp上げて2.187%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。1カ月ぶりの高値となった。 欧州債務危機の解決が遅れるとの懸念から、価値保存の手段として 金に買いが入った。

フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は26日夜、 ギリシャ国債を保有する銀行団と協議するために調整していること が事情に詳しい関係者の話で明らかになった。ギリシャ国債のヘア カット(債務減免)の詳細をめぐり行き詰っている交渉の打開を図 るという。ガイトナー米財務長官はこれまで、財政危機を収束させ る計画が出なければ金融市場は「壊滅的なリスク」に直面するとの 見解を示している。金は過去4営業日に6.9%値上がりした。

バードモント・キャピタル(パナマ)のスコット・ガードナー 最高投資責任者(CIO)は電子メールで、「欧州債務問題への即 効薬など存在しない。危機ヘッジとしての金の地位が相場を押し上 げているのはそのためだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比1.4%高の1オンス=1723.50ドルで終了。 一時は1728ドルと、中心限月としては先月23日以来の高値を付 けた。4営業日続伸は8月22日以来の最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。約3週間ぶりの大幅安とな った。米政府の統計で予想を上回る在庫の増加が示されたことや、 欧州の債務危機に関する協議が行き詰っているとの懸念が背景。

米エネルギー省の発表によると、先週の在庫は474万バレル 増加の3億3760万バレル。増加幅はブルームバーグがまとめたア ナリスト予想の3倍以上となった。欧州連合(EU)の首脳は域内 救済基金の拡大や銀行の資本増強、ギリシャの債務減免での合意を 目指し、週末に続き2回目の会合を開催した。

アダム・メッシュ・トレーディング・グループ(ニューヨーク) のチーフストラテジスト、トッド・ホーウィッツ氏は「原油在庫の 数字は非常に悪かった」と指摘。「この在庫統計だけを材料に取引 されていたならば、80ドル前半での推移となっていただろう」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比2.97ドル(3.19%)安の1バレル=90.20ドルで終了。 先月30日以来の大幅下落となった。

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