NY外為:ユーロ下げ埋める、EU首脳会議が銀行資本の増強合意

26日のニューヨーク外国為 替市場ではユーロが対ドルで下げを埋めた。欧州連合(EU)首脳 が域内銀行の資本力増強計画で合意を発表したことに反応した。

ユーロはまた対円でも下げを埋めた。中国がユーロ圏債務危機 の解決に向けた包括策に関して、資金支援に前向きに応じる可能性 があるとの報道が手掛かりだった。ドルは対円で上昇。日本銀行は 27日に金融政策決定会合を開く。カナダ・ドルとメキシコ・ペソは 対ユーロで上昇。米国の耐久財受注額は輸送機器を除くベースで市 場予想を上回った。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシ ー氏(ニューヨーク在勤)は「わずかな情報に少しだけ前向きに反 応したようだ」と述べ、「投資家の多くはすべてが明らかになるま で様子見だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時30分現在、ユーロは対ドルでほぼ 変わらずの1ユーロ=1.3900ドル。一時は0.8%安まで下げた。 ユーロは対円では0.1%高の1ユーロ=105円94銭。1%安まで 売られる場面もあった。円は対ドルで0.2%安の1ドル=76円21 銭。ニューヨーク時間の朝方には75円72銭の戦後最高値を更新し た。

EU首脳らはブリュッセルで行われた首脳会議後に声明を発表 した。

1週間のユーロ・ドルのインプライド・ボラティリティ(IV) 指数は、74ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して

16.07%。10月21日には18.48%と、今月6日以来の高水準をつ けた。

日銀の動向

円は対ドルで10月21、25、26日の3日間にわたり最高値を 更新した。日本経済新聞が25日報じたところによると、27日に開 く金融政策決定会合では追加的な金融緩和策が検討される。

世界最大の通貨ヘッジファンド、FXコンセプツ(ニューヨー ク)の創業者、ジョン・テーラー氏は「日ごと、週ごとにドルは円 に対して下げている。日銀はこの事態に非常に神経質になっている」 と述べた上で、日銀が主要10カ国に連絡したところで、「『今は円どこ ろではない。欧州といったほかの問題がある』と相手にされないこと を日銀は分かっている」と続けた。

安住淳財務相は26日、記者団に対し、「市場の状況に鑑みて 必要あれば断固たる措置を取る。万全の態勢を整えておくよう指示 は出している」と続けた。衆院財務金融委員会では、戦後最高値の 更新を続けている円高を受け、為替介入の実施について「タイミン グについてはコメントを差し控える」と発言した。

銀行の資本強化、中国の支援

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨 指数によると、ユーロは過去6カ月間で2.8%低下した。円は11% 上昇、ドルは3.1%上げた。

EU首脳会議では、2012年6月を銀行資本基準達成の期限に 設定した。銀行は、保有するソブリン債の価値を引き下げた後で、 狭義の中核的自己資本であるコアTier1比率で9%を達成する 必要がある。EU首脳会議後に発表された声明では「最も質の高い」 自己資本の確保を求めている。

AFP通信が事情に詳しい複数の政府当局者の話を基に報じた ところによると、中国は欧州債務危機の支援について柔軟な姿勢で あり、協力に向けた選択肢をEUの当局者と協議する。ブラジルや ロシアなど他の主要新興国は、欧州に支援を提供する手段として国 際通貨基金(IMF)の活用の方を好んでいるという。

フランスのサルコジ大統領は27日に中国の胡錦濤国家主席に 電話し、ユーロ圏への投資資金呼び込みを目的とした事業体に対す る中国の貢献について協議する。事情に詳しい関係者が26日明ら かにした。

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