ギリシャ債損失で銀行団とEUの協議が難航、一時中断-当局者

第2次ギリシャ救済の一環であ るギリシャ債保有者の損失をめぐり、銀行団と欧州連合(EU)の協 議が行き詰まり、話し合いは一時中断されている。EU当局者が26 日、明らかにした。

EU側は銀行の自発的な支援参加を模索しているものの、強制的 な解決を図る可能性は排除できないという。同当局者がブリュッセル で匿名を条件に語った。

当局と銀行はギリシャの債務について50%の減免で意見がまと まりつつあるものの、特定の部分について対立している。ギリシャの 新発債についてどの割合までを保証するかが焦点だという。

この日の夜開催されるサミットで首脳らは、救済ファンドの実質 拡大と銀行の資本強化、ギリシャを救済することによってイタリアへ の危機波及を防ぐ方法で合意を目指す。

ギリシャ債務の減免幅で合意ができれば、ソブリン債での損失か ら銀行を守るために必要な追加資本額の確定にも一歩近づく。減免幅 を決めるに当たって、第2次救済へのEUと国際通貨基金(IMF) の拠出の上限を設定する可能性もあると当局者は述べた。

ヘアカットの割合が焦点

銀行業界を代表する国際金融協会(IIF)は25日に、ギリシ ャ債で先週提示していた40%よりも大きな損失を受け入れることを 提案したと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。また関係者1 人は先週、EUが最大60%の減免を求めていると述べている。

最新の提案にはギリシャ債の純現在価値に基づいた50%の減免 が含まれていると、関係者の1人が匿名を条件に述べた。減免率は 45%に近い可能性もあるが、これらの提案をEU首脳らが受け入れる かどうかは不明だという。

IIFの広報担当のフランク・ボグル氏は26日に電話で、同協 会のダラーラ専務理事が昨夜、ギリシャを支える自発的な債務交換に ついて民間投資家を代表してかなり重大な提案をしたと述べた。具体 的な内容には触れなかった。

ドイツのメルケル首相は救済パッケージの一環としてギリシャ債 で50%の減免を目指していることを示唆している。目標はギリシャ の債務を2020年までに国内総生産(GDP)の120%にまで引き下 げることだと、救済基金の拡充案の採決を前に同国下院で語った。

中核自己資本比率9%

また、銀行の財務を守るため、EU首脳らは銀行の中核的自己資 本比率の最低基準を9%とし、2012年6月30日までに達成を求め る計画だ。26日の首脳会議の声明の草稿から分かった。

ブルームバーグ・ニュースが入手した同文書によると、資本は 「最良の質」でなければならない。資本増強のためにはまず民間部門 からの調達を図ることを求められる。最低基準を達成できるまでは配 当とボーナスの支払いについて制限を課されるという。

声明草稿は、EU域内銀行への信頼を回復する措置が「緊急に必 要とされている」とし、「信用逼迫を回避し実体経済への与信の流れ を守るため、銀行の中期的な資金調達を確実にする措置」などが含ま れるべきだと指摘している。