ドイツがEFSF拡大案を承認-「能力と意思が問われている」と首相

ドイツのメルケル首相はユー ロ圏債務危機の解決に向けた正念場となる首脳会議に、ドイツ議会の 後ろ盾をもって臨めることになった。一方、イタリアのベルルスコー ニ首相は欧州が求める年金改革を首脳会議への手土産にすることに苦 戦している。

メルケル首相は26日にベルリンの連邦議会で、救済基金の欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)の実質拡大案の採決を前に演説 し「世界が欧州とドイツを見守っている」として、「欧州にとって第 2次世界大戦後で最も深刻な危機に際し、われわれの責任を取る能力 や意思が注視されている」と訴えた。

債務危機がイタリアを脅かす中で、欧州の首脳らはベルルスコー ニ首相に具体的な改革を会合で示すことを求めている。首脳会議の議 論は「容易ではないだろう」とメルケル首相は述べた。

メルケル首相は議会で超党派の賛成を取り付け、EFSF拡充案 は賛成503、反対89で可決された。棄権は4人。

メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)のペーター・アル トマイアー幹事長はDLFラジオとのインタビューで、「首相は議会 からの明確で広範な支持を得てブリュッセルへ向かう」と語った。

メルケル首相は議会で、EFSFをめぐる金融リスクは「受け入 れ可能なものだ」と述べるとともに、ギリシャ債の保有者からはより 大きな貢献が必要とされていると語った。

ドイツの可決は複雑なパズルの一片にすぎない。首脳会議の焦点 はEFSF実質拡大の方法とギリシャ債の減免、銀行の資本増強だが、 これらについてはまだ合意できていない。