金の買い取り店:米国で急増-金高騰で加速、出店申請却下する地域も

スコット・ガーバー氏は共同出 資者3人と共に3年前に金の買い取り事業を開始した。それ以降、1週 間に1カ所以上のペースで出店している。

金相場の高騰とリセッション(景気後退)の影響で宝飾品を現金に 換えたいと望む米国人が増えている。ガーバー氏によると、今年の総売 上高は1億7500万ドル(約130億円)と、2010年の4500万ドルの約4 倍に達する見通しだ。

金相場は年初来で20%上昇。世界の株式市場や工業用原材料、米国 債のパフォーマンスを上回り、年間ベースで11年続伸となる可能性が高 まっている。金先物相場12月限の25日終値は前日比2.9%高の1オン ス当たり1700.40ドル。一時は4週間ぶりの高値を付けた。

ガーバー氏(30)は電話インタビューで「金相場が上昇すればする ほど注目度が高まり、来店者が増える」と語る。同氏はシカゴ大学ブー ス・ビジネススクールを中退した。

金買い取り店の急増により、一部の地域社会のリーダーの間で懸念 が広がっている。シカゴ郊外にあるオークローンの地域計画・開発委員 会のスティーブ・ラディス委員長は「村に入って最初の1マイル(約

1.6キロメートル)の間に『金買います』と書かれたけばけばしい看板 の金買い取り店が3カ所もある必要はないと思う。地域の品位が落ち る」と話す。

コーヒー店より多い

金相場の高騰で金買い取り店が増える中、米国では6カ所以上のコ ミュニティーが金買い取り店の出店申請を却下するか一時的に禁止する 措置を取っており、オークローンもそのうちの1つだ。

金買い取り店の正式な数を把握している公的機関はないが、大小を 問わず、各地のコミュニティーで急増している。マンハッタンのウェス トサイドで1カ所の精錬所を保有し収入の大半を保険付きフェデックス での通信販売が占めるエンパイア・ゴールド・バイヤーズ(ニューヨー ク)のオーナー、ジーン・ファーマン氏は「今や金の買い取り店はコー ヒー店よりもたくさんある」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE