中国マネーが豪州のワイナリーを救う-富の象徴、需要急増で積極投資

オーストラリアのウエスタンオ ーストラリア州フランクランドリバーでシラーズやカベルネ・ソービニ ヨン、セミヨンなどの品種のブドウを栽培しているワイナリー「ファー ングローブ」は昨年、売り上げが落ち込み回復しなければ破綻する危 機に直面していた。

ファーングローブのマネジングディレクター、アンソニー・ウィル クス氏によると、共同出資者を探していた昨年10月、1人の中国人投 資家が訪れ、母国の友人や出資者と試飲するためにワイン1万4000本 を購入した。中国人たちは試飲したワインを気に入った。同ワイナリー は今年2月にこの投資家の個人企業から100万豪ドル(約7900万円) の出資を受けた。投資額はその後、1000万豪ドルに増え、この企業は ワイナリーの約60%を保有することになった。

ウィルクス氏は「彼らが出資してくれなければ、事業は売却される か部分的に売り渡されていただろう。最終的に、われわれは選択肢を検 討し、これが最良の結果だった」と振り返る。

ファーングローブのような豪州のワイナリーは、ワインの供給過剰 や輸出の落ち込み、チリやアルゼンチンなどの国々との競争激化に直面 しており、中国からの出資を頼みの綱にしている。ワインをたしなむ中 国人富裕層の舌が肥え、富の象徴としてワインの需要が急増する中で 中国人の買い手は対応が柔軟との見方が強まっている。

アデレードを拠点とするワイナリーブローカー、ガエトジェンズ・ ラングレーのディレクター、トビー・ラングレー氏によると、豪州にあ るワイン産地60カ所のブドウ園の価格は2008年以降、最大50%下落 している。

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