米SACキャピタルの取引をFINRAが疑問視-利益1400万ドル

資産家スティーブン・コーエン氏 が率いるヘッジファンド、米SACキャピタル・アドバイザーズは、 過去10年間に疑問が持たれる取引で少なくとも1400万ドル(約10億 6500万円)の利益を上げたと、米金融取引業規制機構(FINRA) が指摘した。

証券業界の自主規制機関であるFINRAは19社の取引に関して 米証券取引委員会(SEC)にさらなる調査を委ねた。ブルームバー グ・ニュースが検証したFINRAの文書と事情に詳しい関係者2人 の話で分かった。FINRAが注目したのは、ジェネンテックやバイ ロファーマ、ユナイテッド・セラピューティクスなどの株式に関連し たSACキャピタルの投資。買収や新薬臨床試験の結果公表といった 市場を動かすイベントの前に投資が行われていたためだという。

FINRAは企業の合併・買収(M&A)などのニュースに関連 する価格急騰などを追跡するため証券市場を監視しており、昨年はイ ンサイダー取引の可能性がある259件をSECに付託した。約140億 ドルを運用するSACキャピタルは、これらの取引に絡んでいかなる 不正行為も指摘されてはいない。

同社広報担当のジョナサン・ガスサルター氏は「当社は毎日数千 の証券取引を行っており、この取引レベルを考えれば、FINRAが 取り上げたケースのごく一部に当社が含まれても驚きではない」と説 明。その上で、「FINRA関係者は誰一人、当社に接触して当社の投 資専門家と話をしてはいない。これらの件との関連で当社のリサーチ を精査した人もいない。当社は数年にわたりSECによる調査を受け 全面的に協力してきたが、好ましくない事実が見つかったことも告発 を受けたこともない」と付け加えた。

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