全日空:「B787」、きょう一般旅客向けに世界初の飛行

全日本空輸は26日、米ボーイングの 次世代中型旅客機「ボーイング787」(ドリームライナー)を使った 一般旅客向けの世界初フライトを実施した。この日の午後零時40分ごろ に成田国際空港を飛び立った就航記念のチャーター便は午後4時55分ご ろ(現地時間午後3時55分)に香港へ着陸した。

全日空の伊東信一郎社長はフライト前に成田空港で会見し、東京と 結ぶ国際路線では既に決定しているB787の就航先としてドイツのフ ランクフルトに続き、スイスやベルギーも候補であることを明らかにし た。同社はB787を計55機発注しているが、今期は11機、来期は9機 が納入される見通しだという。伊東社長はこの日の初フライトに搭乗し ていた。

全日空が米ボーイングと共同開発した同機は、東レが供給する炭素 繊維複合材を使用したことで、軽量化を実現し、従来の同サイズの飛行 機よりも燃費効率が約2割向上している。全日空は、同機の最初の顧客 (ローンチカスタマー)として、2004年に発注したものの、新素材の組 み込みなど様々な開発途上のトラブルで運航は約3年遅れとなった。

「ゲームチェンジャー」

伊東社長は20日の外国人特派員協会での会見で、B787を航空業 界の今後のすう勢をも変える可能性のある「ゲームチェンジャー」と表 現。従来は燃費などコスト面で就航が難しかった長距離路線も同機の導 入で可能になるとし、経営線戦上に不可欠な飛行機だと称賛した。国内 外の定期便に活用して収益性を引き上げ、同業他社と差別化を図る意向 だ。

アジアの航空会社が指標としているシンガポール市場のジェット燃 料は、1バレル当たり120ドル台と1年前に比べ35%上回る水準で推移 している。ブルーブバーグの調べによると、2007年6月に170ドル台の 高値を付けた後、50ドル台まで値を下げる局面があったものの、2009年 から上昇基調が続いている

全日空は、国内線では11月1日に羽田-岡山、広島線にB787を 就航させる。また、欧州では既に、フランクフルト、ミュンヘン、ロン ドン、パリに路線を確保しており、このなかで、羽田・成田-フランフ ルト線に1月21日付で同機を就航させる予定。実現すれば同機の世界初 の国際線長距離フライトとなる。

--東京 岡田雄至 Editors:Tetsuki Murotani Hidekiyo Sakihama Eijiro Ueno

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