【個別銘柄】花王、任天堂、富士通ゼ、HDD関連、日立、JFE商

きょうの日本株市場で、価格変動 材料が出た銘柄の終値は以下の通り。

花王(4452):前日比4.5%安の2030円で、TOPIXの下落寄 与度トップ。野村証券は25日、投資判断を「買い」から「中立」に下 げた。国内化粧品の構造改革による利益成長効果が海外の家庭用品事 業への先行投資で相殺されるほか、ケミカル事業で原料市況の下落、 自動車などの需要下振れリスクが高まっていると指摘した。花王が25 日に示した4-9月期の連結営業利益は、天然油脂や石化原料価格の 上昇が響き前年同期比0.6%減の575億円。上期実績は野村証の予想 を25億円下回ったという。

任天堂(7974):4.2%安の1万1180円。対ユーロを中心とした円 高で為替差損が発生し、4-9月期の連結経常赤字が従来予想の550 億円から1000億円程度に拡大したもよう、と日本経済新聞電子版が 26日午後に報道。前年同期は41億円の赤字。同社株急落の影響で、 TOPIX業種別指数の下落率トップはその他製品だった。

富士通ゼネラル(6755):8.6%安の459円。欧州での製品拡充や オセアニアでの専門店ルート向け販売の推進などで空調部門の売り上 げが国内外で増勢、2012年3月期の連結営業利益を従来比18%上積み し、前期比18%増の130億円になると25日に発表した。ただ、ブル ームバーグ・データにあるアナリスト4人の予想中央値135億円をや や下回り、売り圧力に押された。

HDD関連株:日本電産(6594)が7.2%高の6540円、TDK(6762) が8.4%高の3310円、ミネベア(6479)が5.9%高の286円など。野 村証券は25日、タイの洪水被害でハードディスク駆動装置(HDD) の生産が低下、在庫が極限まで減少、さらに業界最大手の米ウエスタ ン・デジタルが生産拠点を分散できずにシェアを落とす見通しで、日 電産、TDK、ミネベアの3社を推奨した。ミネベアは、投資判断を 「買い」に引き上げ。一方、日電産が25日に発表した4-9月期の連 結営業利益は前年同期比24%減ったが、12年3月期計画の900億円は 維持し、業績下振れ懸念が和らいだ。JPモルガン証券では、タイの 影響は一過性と見て、判断「オーバーウエート」を継続。

日立製作所(6501):3.7%高の424円。4-9月期の連結純利益 速報値が従来計画の5倍に当たる500億円になったもよう、ときょう の取引開始前に発表。震災からの復旧進展に伴う売り上げ増加、コス ト削減が寄与したとし、足元の収益改善を評価する買いが先行した。

豊田通商(8015):3.6%安の1242円。東京電力が25日、豊田通 商と共同出資する風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディ ングスの株式20%を豊田通商に売却すると発表。売却額は200億円弱 になるもようで、これにより出資比率は東電40%、豊田通商60%にな る。大和証券キャピタル・マーケッツでは、買収金額が高過ぎる印象 でネガティブと指摘。上期決算内容を見極めた上で、現在「2(アウ トパフォーム)」とする投資判断見直しの可能性に言及した。

JFE商事ホールディングス(3332):12%高の352円。JFEホ ールディングスは26日、JFE商事が12年4月にJFE商事ホール ディングスを吸収合併した後に存続する新会社について、株式交換で 完全子会社化すると発表した。株式交換比率は今後決定し、新会社は 13年3月27日に上場廃止予定。JFE商Hの既存株主に有利な交換 比率への期待、今後の経営効率化を見込む買いが膨らんだ。

新日本製鉄(5401):2.4%安の204円。未定としていた12年3月 期の連結営業利益予想を前期比22%減の1300億円にすると午後1時 30分に発表。国内鋼材在庫が高水準にある中、新興国の経済成長鈍化 や鉄鋼需給緩和による鋼材市況の下落を織り込んだ。ブルームバー グ・データにあるアナリスト21人の予想平均値1613億円から下振れ、 売りに押された。

JFEホールディングス(5411):4.4%高の1459円、午後2時の 決算発表以降に上げ基調を強めた。投資有価証券評価損など特別損失 の計上で4-9月期に243億円の最終赤字に転落したが、22日付の日 経新聞朝刊で報じられた数値(200億-300億円程度の赤字)の範囲内 だった。また、鉄鋼事業の不透明感やLSI事業の低調などで12年3 月期の連結純利益予想を800億円から前期比66%減の200億円に下方 修正したものの、ブルームバーグ・データで過去2週間に業績修正を 行ったアナリスト3人の予想値は54億円の黒字、110億円の赤字、ゼ ロとなっており、減額幅は限定的と受け止められた。

オリックス(8591):3.4%高の6920円。メンテナンスリース事業 部門の車両売却益が増加、航空機のオペレーティング・リース収益が 拡大した影響もあり、4-9月期の連結純利益は前年同期比33%増の 453億円になったと25日に発表。12年3月通期計画の775億円に対す る進ちょく率は58%。

日新電機(6641):5.8%安の500円。半導体用イオン注入装置の 需要減少などを見込み、12年3月期の連結営業利益予想を従来の82 億円から76億円に下方修正する、と25日に発表。前期比増益率は

1.8%に縮小の見込み。JPモルガン証券では投資判断を「オーバーウ エート」から「中立」に、業績予想の見直しに伴い目標株価を890円 から570円に引き下げた

日本触媒(4114):3.5%安の820円。シティグループ証券は25 日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。アクリル酸とエ ステルの価格低下を理由に挙げた。

NIPPO(1881):1.9%高の687円。変動の激しい原材料価格 への適切な対応とコスト削減努力で、4-9月期の連結営業利益は49 億円と従来計画の16億円の3.1倍に膨らんだもよう、と25日に発表。 前年同期比では2割減益予想が一転、2.5倍に膨らむ。

鉄建(1815):3.2%安の90円。一部大型工事の利益率低下、労務 費上昇を踏まえて工事損益を見直した結果、4-9月期の連結営業損 益は12億4000万円の赤字と、従来計画の1億円の赤字から損失が拡 大したもよう25日に発表。前年同期は3億9000万円の黒字。

新神戸電機(6934):5.3%安の1290円。車両用電池の伸長などを 踏まえ、12年3月期の連結売上高を従来計画比1.6%上積み、経常利 益を同3%増の69億円に上方修正すると25日に発表したが、ブルー ムバーグ・データにあるアナリスト5人の予想平均値71億円には届い ておらず、先行きを慎重に見る売りが広がった。4-9月期の経常利 益は前年同期比35%減の21億円で、対通期計画の進ちょく率は30%。

三洋化成工業(4471):4.2%安の499円。震災による需要減が想 定を下回り、売上高は従来計画を上回る見通しだが、原料価格上昇分 の価格改定が遅れ12年3月期の連結営業利益は前期比17%減の80 億 円と、従来比7%下振れる見込みと25日に発表した。

三菱製鋼(5632):4.3%高の221円。主要需要先の建設機械、自 動車業界の販売が順調に推移しており、12年3月期の連結営業利益予 想を従来計画の72億円から97億円に35%上方修正する、と25 日に 発表。前期比では22%減益予想が一転、4.4%の増益になる見込み。

田中化学研究所(4080):6.1%安の604円で、ノートパソコン需 要の停滞で2次電池メーカーが生産調整、在庫圧縮を7-9月期に行 った結果、主力製品の三元系正極材料が落ち込み、さらに想定を上回 る円高、競合激化による販売価格の下落から12年3月期の営業利益は 11億円の赤字に陥る見通し、と25 日に発表。従来計画は1億6000 万円の黒字だった。

アイネス(9742):7.9%高の506円。公共分野中心に受注、売り 上げが想定以上に堅調で、12年3月期の連結営業利益予想を従来の22 億5000万円から前期比13%増の25億円に上方修正する、ときょう午 前11時に発表した。午後2時に公表した4-9月期実績は前年同期比 36%増の11億円。好業績を評価する買いが引けにかけ膨らんだ。

タカラバイオ(4974):1%高の416円。遺伝子工学研究事業(主 に研究用試薬)の主導で売上高は従来予想を下回るが、原価率低下や 研究開発費などの減少が寄与し、4-9月期の連結営業利益は3億 9400万円と従来から58%上振れたもよう、と25日に発表。前年同期 比では2倍となる。

--取材協力:渡辺美慧   Editors:Shintaro Inkyo

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