日本株は欧州見極めで小幅続落、内需売り-業績見直し電機堅調

東京株式相場は小幅続落。26日の 欧州首脳会議を控えて全般的様子見ムードが強い中、銀行や食料品、 小売、情報・通信など内需関連中心に売られた。上期の営業微減益と 野村証券の格下げが嫌気された花王は大きく下げ、TOPIXの下落 寄与度でトップ。同2位は、上期経常赤字の拡大を伝える一部報道を きっかけに急落した任天堂だった。

一方、日立製作所やファナックがTOPIXの上昇寄与度首位と なるなど、好決算との評価が高まった銘柄を中心に電機株が上昇。ア ジア株高も追い風となり、海運や機械といった海外景気に敏感な業種 の一角も堅調だった。一部アナリストが高評価を与えた影響で日本電 産やTDKといったHDD関連株も急伸し、相対的に内需から外需関 連銘柄へ資金が動いた。

TOPIXの終値は前日比1.22ポイント(0.2%)安の746.48、 日経平均株価は13円84銭(0.2%)安の8748円47銭。

明治安田アセットマネジメントの福島毅執行役員は、「欧州の財務 相会合の中止は特に悪い背景があるためではなかった。全体としては いい方向には進んでいる」と指摘。ただ、イタリアの政局など解決し なければならない問題は首脳会合後も残るため、「当面は株価がもみ合 う可能性がある」との見方を示していた。

一方で、業種面では「海外景気減速や円高の影響を織り込んでい た外需関連の決算の印象は悪くない」と福島氏は分析。決算本格化を 機にこれまでの外需売り・内需買いの反動が出ているようだと話した。

午後には一時上昇転換も

26日の欧州では、EUとユーロ圏の首脳会議がブリュッセルで開 かれるが、EU財務相会合の予定は突如中止となった。このため、域 内首脳らが債務危機解決で苦戦するとの懸念が広がり、きのうの米欧 株は下落。ドイツのメルケル首相は25日、EU首脳会議の文書は欧州 中央銀行(ECB)の国債購入継続に言及していない、と述べていた。

「世界的にどの金融商品も欧州からの声明待ちにならざるを得な い」と、豪プラティパス・アセット・マネジメントのポートフォリオ マネジャー、プラサド・パトカル氏。会合結果を確認したいとし、き ょうの日本株は朝方から売りに押されたが、中国・上海総合指数やシ カゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)の米S&P500種指数 先物が堅調に推移、電機株の堅調にも支えられ、午後の株価指数は先 物主導でプラスに転じる場面もあった。ただ、円高警戒や決算本格化 といった要因もあり、結局小安く終了。

HDD関連や好決算の電機株上げ

個別銘柄中心の動きの中で、ハードディスクドライブ(HDD) 関連株は終日強さを見せた。野村証券は電子部品業界リポートで、回 復局面での収益性改善が期待できるHDD関連をまず推奨するとし、 ミネベア、TDK、日本電産をそろって買い推奨。3社は東証1部値 上がり率上位を占有した。このほか、午前に4-9月利益が従来予想 を上回ったもようと発表した日立製作所、きのう好決算を発表したフ ァナックも高い。

東証1部の売買高は概算で14億6096万株、売買代金は同9222 億円。売買代金はきのうに比べて3.7%減。値上がり銘柄数は587、値 下がり884。

--取材協力:野原良明Editor:Shintaro Inkyo

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 長谷川敏郎 Toshiro Hasegawa +81-3-3201-8361 thasegawa6@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 香港 Nick Gentle +852-2977-6545 ngentle2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE