三菱商事:政投銀と「病院ファンド」第2弾組成へ-経営改善を支援

三菱商事は日本政策投資銀行と共同 で、国内病院の経営を資金面から支援する新たな投資ファンドの組成を 検討していく考えだ。高齢者の増加などを背景に病院の資金調達ニーズ が高まっていると判断した。両社が2007年に初めて設定した「病院フ ァンド」の第2弾となる。

三菱商事(66%)と政投銀(34%)共同出資のヘルスケアマネジメ ントパートナーズの村山浩社長は25日、ブルームバーグ・ニュースの インタビューでファンドの目的は、増改築や医療機器導入などで資金ニ ーズはあるが「銀行借り入れしか調達手段がない病院」などに対する新 たな資金調達手段の提供と説明。「来年検討を始めたい」と語った。

村山社長によると、病院への貸付債権、病院の不動産、シニアロー ンとエクイティの中間に位置するメザニンデットを投資対象とするフ ァンドとする可能性があるという。規模や時期については具体的にファ ンドの組成が決まって以降、詰めていくとしている。

米国の国勢調査局よると日本の65歳以上の人口比率は90年の12% から2014年には25%に達する見込み。一方、国民医療費は11年度実績 見込みで約30兆円と年々増加している。日本の病院経営は診療・介護 報酬の引き下げなどで厳しい状況にあるが、村山氏は最新機器の導入や 効率運営を目指した増改築などで収益性を改善できるとみている。

国内の病院不動産や貸付債権に投資する第1号の「トリニティヘル スケアファンド」は07年に出資コミット額200億円、運用期間10年の 計画で設定。運用利回り年平均10%を目標としている。来年3月に同フ ァンドの投資期間が終了することから、2本目のファンドの検討を開始 することにした。