EU首脳:銀行に自己資本9%要求、12年6月末までに-声明草稿

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【記者:Jim Brunsden and Aaron Kirchfeld】

10月26日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)首脳らは銀行 の中核的自己資本比率の最低基準を9%とし、2012年6月30日ま でに達成を求める計画だ。26日の首脳会議の声明の草稿から分かっ た。

ブルームバーグ・ニュースが入手した同文書によると、資本は 「最良の質」でなければならない。資本増強のためにはまず民間部門 からの調達を図ることを求められる。最低基準を達成できるまでは配 当とボーナスの支払いについて制限を課されるという。文書は要件を 満たすために欧州の銀行全体で必要となる資本の額には触れていない。

声明草稿は、EU域内銀行への信頼を回復する措置が「緊急に必 要とされている」とし、「信用逼迫を回避し実体経済への与信の流れ を守るため、銀行の中期的な資金調達を確実にする措置」などが含ま れるべきだと指摘している。

銀行の資本準備はソブリン債を2011年9月30日時点の市場価 格で評価した後に測定するという。

MFグローバルのセールス責任者、サイモン・モーン氏は、文書 の内容は希薄で詳細を詰めなければならない部分が大量にあると指摘。 「必要資本額が明示されなければ失望を誘うだろう」と述べ、さらに 大きな疑問は「ギリシャ債での評価損の規模と救済基金の欧州金融安 定ファシリティー(EFSF)をレバレッジする方法だ」と話した。

「2008年の繰り返しでは不十分」

事情に詳しい関係者2人は今週、銀行は12年半ばまでに約 1000億ユーロの資本増強を求められる見込みだと述べていた。

草案はまた、資本強化の必要性が銀行の過度のレバレッジ低下や 実体経済への与信の停滞につながってはならないとも指摘している。

さらに、各国による協調した銀行への流動性供給の方法をEUの 行政施行機関である欧州委員会が「緊急に模索する」とし、「各国の 裁量の下で流動性スキームを設定した2008年の行動を単に繰り返し たのでは、現在の市場環境において十分な解決とならない可能性があ る」と説明。銀行の資金調達を容易にするために必要な場合には、銀 行債務に保証を与えるべきだとしている。銀行への公的支援はEUの 規則に基づき欧州委が審査するものの、危機のシステミックな性質に 照らし規則は適切な度合いで適用されるとも記している。