ブラックロック:鉱山業界で「大規模な」M&A続く-価値評価割安で

資産運用会社の米ブラックロッ クは、鉱山業界で「大規模な」再編が続くと予想している。企業のバリ ュエーション(価値評価)が割安であるため再編が加速するとみてい る。同社は天然資源ファンドで360億ドル(約2兆7000億円)を運用 している。

ブラックロックが運用する資産規模160億ドルの「ワールド・マイ ニング・ファンド」のポートフォリオマネジャー、イビー・ハンブロ 氏はインタビューで「バランスシートが堅調でM&A(合併・買収)を 目指している企業にとって高収益を見込める買収対象が見つかるだろ う」と指摘。「業界内を見渡すと、最も割安になっているのは、将来、 資金繰りのリスクを抱えている企業だ」と述べた。

ブルームバーグ世界鉱業株指数のデータによると、世界の鉱業株の 予想株価収益率(PER)は9.35倍と過去5年平均の約半分の水準に なっている。同指数は130社で構成される。欧州の債務危機をきっかけ とした世界的な懸念拡大によりFTSE350鉱業株指数は1-6月(上 期)に21%低下した。

ハンブロ氏は25日、メルボルンで「M&Aが今後、市場の大きな 材料となる可能性が非常に高い」と指摘。過去10年間続いている「業 界の大規模な再編」のトレンドに変化は見られないと述べた。

ブルームバーグが集計したデータによると、今年これまでに発表さ れたか完了した鉄鉱石関連のM&Aは総額約140億ドルと、2010年を 46%上回る。鉄鉱石価格は今週、1年ぶりの安値に下落した。