NY金先物:1700ドル台に上昇、欧州債務懸念や米インフレリスクで

ニューヨーク金先物相場は上 昇。終値ではオンス当たり1700ドルを回復し約1カ月ぶりの高値と なった。欧州の債務危機対応の遅れや米インフレ懸念の再燃で、金の 買いが膨らんだ。

26日の欧州連合(EU)財務相会合は中止された。包括策に盛 り込まれる他の要素がまとまる前に銀行資本強化の問題について決定 できないためと、事情に詳しい関係者が匿名で語った。イエレン米連 邦準備制度理事会(FRB)副議長は21日、米景気浮揚に必要なら、 量的緩和第3弾が正当化されるかもしれないとの認識を示した。商品 24銘柄で構成するS&PのGSCI指数ではこの日、金と銀の上昇 が目立った。

フォックスホール・キャピタル・マネジメントのポール・ディー トリヒ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「債務危機 を背景に欧州がリセッション(景気後退)に陥る可能性がある一方で、 米国では成長支援に向けFRBによる緩和措置が講じられるとの一般 的な見方があるため、金は支えられている」と指摘。「インフレ圧力 になりかねない」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比2.9%高の1オンス=1700.40ドルで終了。一時 は1704.70ドルと、中心限月としては先月23日以来の高値を付け た。年初からは20%の値上がり。