10月25日の欧州マーケットサマリー:株反落、財務相会合中止響く

欧州の為替・株式・債券・商品 相場 は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3920 1.3929 ドル/円 76.08 76.10 ユーロ/円 105.91 106.00

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 240.29 -1.74 -.7% 英FT100 5,525.54 -22.52 -.4% 独DAX 6,046.75 -8.52 -.1% 仏CAC40 3,174.29 -46.17 -1.4%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .56% -.09 独国債10年物 2.06% -.06 英国債10年物 2.51% -.05

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,656.00 +4.00 +.24% 原油 北海ブレント 111.18 -.27 -.24%

◎欧州株式市場

25日の欧州株式相場は反落。ストックス欧州600指数は前日、 11週間ぶりの高値で引けていた。この日発表の10月の米消費者信頼 感指数が落ち込んだのを嫌気したほか、26日の欧州連合(EU)財務 相会合が中止となり、同日サミットを開く域内首脳らが債務危機解決 で苦戦するとの懸念をあおった。

欧州最大の半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスが大 幅安。同社がこの日示した売上高見通しは市場予想を下回った。スイ スの太陽光発電機器メーカー、マイヤー・ブルガー・テクノロジーは 13%下落。業界内の「不透明感が高い」として国内の一部門で生産 を一時停止すると発表したことが響いた。一方、決算発表が好感され た英石油会社BPやBGグループを中心にエネルギー銘柄は高い。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%安の240.29で終了。 一時0.4%値上がりする場面もあった。ドイツのメルケル首相はじ め欧州首脳らは前週末の会合に続き、26日に再びブリュッセルでサ ミットを開催し、欧州危機の包括的な解決策を話し合う。

ストアブランド・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 エスペン・ファーネス氏(オスロ在勤)は「明日の会議からは何らか の結果が期待できると市場はかなり織り込んでいる」と述べ、「そう ではないことを示唆する不協和音や何らかの遅れがあれば、明らかに マイナスだ」と付け加えた。

この日の午後は、26日に予定されていたEU財務相会合が中止 されたと英政府が発表。これをきっかけに株式相場は下げ足を速めた。 ただ、EUおよびユーロ圏の首脳会議は予定通りブリュッセルで開か れることがその後確認され、下げ幅は幾分縮まった。

ストックス欧州600指数は週ベースでは前週末時点で4週連続 高と、昨年12月以来で最長の上昇となっていた。ギリシャをデフォ ルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込んだ債務危機への解決策をユー ロ圏の政治家らがまとめるとの見方が背景。今年2月17日に付けた 年初来高値は18%下回っている。

この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下 落した。米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した10月 の消費者信頼感指数は39.8と、前月の46.4(速報値45.4)から 低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は46だ った。10月の指数は、エコノミスト調査での最も悲観的な予想も下 回った。

STマイクロエレクトロニクスは7.4%下げ5.06ユーロで終了。 マイヤー・ブルガーの終値は20.55スイス・フラン。BPは4.4% 高の457.2ペンス、BGグループは3.8%値上がりの1378ペンス。

◎欧州債券市場

25日の欧州債市場ではドイツとフランスの2年物国債が上昇。 独2年債利回りは7週間ぶりの大幅低下となった。欧州当局者が債務 危機打開とギリシャのデフォルト(債務不履行)回避を目指した解決 策で合意できないとの観測が背景にある。

英政府が26日に予定されていたユーロ圏財務相会合の中止を発 表すると、独仏債は上げ幅を拡大した。欧州連合(EU)首脳会議 (サミット)は予定通り開催されるという。

一方、ギリシャ国債は下落し、2年債利回りはユーロ導入以後の 最高に近づいた。スペイン政府は34億8000万ユーロ相当の国債を 発行したほか、オランダ政府は20億ユーロ規模の国債入札を実施し た。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーラン ド・グリーン氏(ロンドン在勤)は、危機協議で「障害や深刻な意見 の不一致が見られた場合、周辺国の国債が打撃を受ける一方、ドイツ 国債への支援材料となるのは間違いない」と述べ、「スプレッド(利 回り格差)が拡大しており、これが明らかな方向性のようだ」と続け た。

ロンドン時間午後3時59分現在、独2年債利回りは前日比10 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.56%。一時 は11bp低下し、9月2日以降で最大の下げとなった。同国債(表 面利率0.75%、2013年9月償還)価格はこの日、0.190上げ

100.360。独10年債利回りは8bp下げ2.05%。

仏2年債利回りは20bp低下し1.20%。これは8月10日以 来で最大の低下幅。フィンランド2年債利回りは10bp下げ

0.73%、オーストリアの2年債利回りは12bp低下の1.05%とな った。

ギリシャ国債

ギリシャ2年債は8営業日続落。利回りは一時289bp上昇し

81.20%に達した。これは過去最高となる84.52%を付けた先月 14日以来の高水準。ポルトガル10年債利回りは13日連続で上昇。 この日は6bp上昇し12.44%となった。一時は12.48%まで上げ、 7月20日以来の最高を記録した。

◎英国債市場

25日の英国債市場では、長期債が上昇。イングランド銀行(英 中央銀行)のデータで、この日実施された資産買い取りプログラムに 基づく買い入れオペでトレーダーらが英国債売却に消極的なことが示 されたのが手掛かりとなった。

10年債利回りは3営業日ぶりに低下。中銀は応札額18億ポン ドのうち17億ポンドを購入した。応札倍率は1.06倍。この日はま た、銀行のシンジケート団が2062年に償還を迎えるインデックス連 動債45億ポンド相当を利回り0.49%で発行した。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の金利 ストラテジスト、バトサラ・ダッタ氏は応札倍率について、「これま でで最良だ」と指摘。「長期債が買い戻されたほか、シンジケート団 も長期債を発行した」とし、これが10年債と30年債への支援材料 となったと説明した。

ロンドン時間午後4時45分現在、10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.51%、同国債 (表面利率3.75%、2021年9月償還)価格は0.46上げ

110.80。30年債利回りは9bp下げ3.41%となった。

18日実施の資産買い入れオペの応札倍率は1.39倍だった。英 中銀が6日発表した量的緩和拡大策の一環として実施された。

英中銀のキング総裁はこの日、インフレ率が中銀目標2%を下回 る「実際のリスク」があることを理由に当局者が購入目標額を引き上 げたと発言し、資産買い取りプログラムの規模拡大を弁護した。

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